「キムカツ」のミルフィーユカツ、ジューシーでおいしかったな

牛肉、豚肉、鶏肉。さてアナタはどの"肉"が好きだろうか。私にとってのキングオブ肉は断然「豚」である。ジューシーさ、焼いたときの香ばしさ。獣臭さが少ないのもいい。そして、コストパフォーマンスがよいっ!! ということで、ロッテリアの新バーガー「ミルフィーユ勝バーガー」(1月6日発売・単品340円)は発売前から興味津々だった。

この商品、豚ロース肉を何層にも重ねたミルフィーユカツをパティに使用している。ミルフィーユカツと言えば「キムカツ」が有名だ。かなりの厚みのカツにもかかわらず、歯切れがいいのはやはり、薄切り肉を重ねているおかげだ。そして、ミルフィーユにすることで、ジューシーさも生まれる。肉の各層に肉汁が封じ込められ、口に入れた瞬間にジュワッと溢れ出すわけだ。

ミルフィーユカツに千切りキャベツのシンプルバーガー

こちらが「ミルフィーユ勝バーガー」。"勝つ"ということで受験生にもウケがいいのだろうか……。ちなみに筆者は大学受験の際、毎日3食豚カツを食べて体調を崩した

「ミルフィーユ勝バーガー」はどんな仕上がりになっているのだろうか。ここからは実食レポートをお届けする。できたてのバーガーにかぶりつくと、まず、カリカリ衣の食感に心が弾む。千切りキャベツと一緒にサンドされているにもかかわらず、かなりのカリカリ感だ。しかし、衣はとても厚い。食べ進めていくと、この衣が少し重く感じてくる。

ミルフィーユカツのパティは厚さがあるが、とてもやわらかで食べやすい。豚肉にパサつきはなく、しっとりもしている。やはりこれも、薄切り肉を重ねているおかげであろう。しかしジューシーさはあまりなく、"ミルフィーユ"のメリットを享受できていないような……。

味付けには野菜や果実、酢、スパイスを熟成させてつくったというソースとマヨネーズを使っている。少し味わいが単調なので、やはりスライスチーズを具材にするとか、手間はかかるがミルフィーユカツの間にチーズをサンドするとか、"もうひと工夫"がほしい気がした。

バンズはふんわりとやわらかなスチームバンズ。余計な甘みもなく、具材の味を邪魔しないので好印象だった。

デザートも「バーガー」

今回はデザートとして、ロッテリアがメリーチョコレートと共同開発した「チョコバーガー」も実食。こちらは3個セット500円、6個セット1,000円があり、アーモンド、オレンジピール、フランボワーズ、ココア、抹茶、アールグレイとバンズは6種類があり、これらでチョコレートをサンドしている。

「チョコバーガー」。コロンとしていてマカロンのよう

ここではアーモンド、オレンジピール、フランボワーズのセットを。箱を開けるとプチサイズのかわいらしいバーガーのご登場。電子レンジですこーしだけ温めるのがオススメだそうで、試してみる。

するといい感じにチョコレートがやわらかくなる。実は温める前にも少し食べてみたのだが、チョコレートは7mm程度の厚さなので、バンズとの融合感がなくなり、「チョコとバンズ、なんだか別々の食べ物」といった印象になる。やはり温めるのが正解だ。

バンズはかなり目の詰まった仕上がりで、"ネチッ"としている。アーモンドバンズは、アーモンドの香ばしさが楽しめ、オレンジピールの爽やかな柑橘香が楽しめる。フランボワーズはホワイトチョコレートがサンドしてあるのだが、濃厚な甘みのホワイトチョコがフランボワーズの甘酸っぱいフレーバーのおかげで後切れの良い甘さになっている。

「これ、見た目もコロンとかわいいし(そして安いし)、バレンタインにもいいなぁ」と思ったのでありました。