Mac App Store

現在米Appleが登録申請を行っている「App Store」という商標について、米Microsoftが米特許商標庁(United States Patent and Trademark Office: USPTO)に対して異議申し立てを行っていることがわかった。盛り上がりつつあるモバイル機器やPC向けのオンラインアプリケーション販売においても、各社の商標や市場シェアの争いが勃発しつつある。

この件についてはPCWorldなど複数のメディアが1月11日(米国時間)に報じている。AppleはiPhone 3G発売とともに開始されたApp Storeについて、その商標を2008年にUSPTOに対して申請している。だが1月10日に明らかになった情報によれば、MicrosoftはAppleの申請に対し、昨年(2010年)7月にUSPTOへ異議申し立てを行っていることがわかった。訴状の内容(PDF形式)を要約すれば、「"App"という単語はAppleを含む業界の多くの競合で使われている言葉であり、辞書にも一般的な言葉として紹介されている」「一方で"Store"という単語も一般的な名詞であり、Appleは"App Store"を文字通りの意味で商品を販売するための窓口として利用している」ということで、商標として登録される言葉としては不適切だというのがその理由だ。

商標については、過去にAppleがiPhoneやiPadのリリースで商標侵害を起こしていたことが話題になったが、今回はライバルメーカーからその登録に対して異議が出される形となった。その行方は不明だが、それだけこの分野が注目を集めていることの現れだろう。