日本マクドナルドは7日、「Big America2」キャンペーンを「マクドナルド」店舗にて開始する(一部店舗を除く)。アメリカンテイストのハンバーガー「テキサス2バーガー」「アイダホバーガー」「マイアミバーガー」「マンハッタンバーガー」(価格は単品で各400円~420円)を順次発売するのだ。筆者は発売に先駆け「メディア先行試食会」に出席、4品を試食した。

日本マクドナルド代表取締役会長兼CEOの原田泳幸氏と米国大使館農産物貿易事務所所長のスティーブ・シュニッツラー氏

試食会と合わせて開催されたセレモニーには日本マクドナルド代表取締役会長兼CEOの原田泳幸氏が登壇。年頭の挨拶と新商品への意気込みを語った。続いて、アメリカにちなんだキャンペーンということで、米国大使館農産物貿易事務所所長のスティーブ・シュニッツラー氏、米国食肉輸出連合会会長 CEOのフィリップM.セング氏、米国ポテト協会日本代表事務所プログラムディレクターの田中敬一氏が挨拶した。

この4名に米国大使館農産物貿易事務所の青木純夫氏が加わったファーストバウトも行われた。シュニッツラー氏、セング氏は「オイシイデス」「オサキニ、イタダキマシタ」と笑顔。試食が楽しみになってきた。

朝マックのハッシュポテトが具材に

銀色に輝く箱入りで高級感を演出。これがトレーに4つも並ぶと壮観

試食会では4種類のハンバーガーがすべて提供された。すべて、通常商品の使用するビーフパティの約2.5倍となる1/4パウンドビーフパティを採用した大型バーガー。4つだから1パウンド(約450g)のビーフパティを食するわけで。胃袋が期待に踊るというものだ。

まずは1月7日~1月下旬まで販売される「テキサス2バーガー」をいただく。2010年1月に開始した「Big America」キャンペーンで発売された「テキサスバーガー」の進化版という話だが、味は一新している。「テキサスバーガー」のフライドオニオンの代わりに、具材にはチリビーンズがたっぷり。スパイシーなソースと粒マスタードソースの酸味で後味は爽やか。粉チーズを振りかけたバンズの香ばしさが良く合っている。

続いて1月下旬~2月中旬まで販売予定の「アイダホバーガー」をいただく。朝マックでおなじみのハッシュポテトを具材に使っているという斬新さ。ガブリと喰らいつくと、「サクッ」と心地良い食感。ハッシュポテトだ。控えめながら存在感のある粒マスタードソースとペッパーソース。この絶妙な刺激を求めて食が進み、さらにチーズのコクがじんわり後追いする。セットメニューでフライドポテトをチョイスすれば、揚げ芋好きにはたまらないメニューの完成だ。

「テキサス2バーガー」

「アイダホバーガー」

次は、2月中旬~3月上旬まで販売予定の「マイアミバーガー」。バンズからトルティアチップスがはみ出す姿に思わずほほえむ。コンセプトは「タコス」だそうだ。チーズ、タコスミート、シュレッドチーズとまさにタコス。かぶりつけば予想通り、トルティアチップスがザクザクと音を立てる。ハンバーガーでこんな歯ごたえが楽しめるとはなんともユニーク。タコスミートは濃厚でピリ辛味に仕上げられていた。その濃さがビーフパティの旨みと合わさって最高。

最後に「マンハッタンバーガー」をいただく。3月上旬~下旬までの販売予定。日本列島の大半の地域で春めいている時期だ。その季節に合わせたのか、サッパリとした風味。たっぷりレタスとサワークリームソースでサラダのよう。先に試食した3商品が濃厚な味わいだったが、こちらはあっさりめ。それだけにモッツァレラチーズとビーフパティの旨みが引き立っていた。それにしても4種類制覇で、合計1パウンドのビーフパティを食べたことになる。さすがに筆者もノックアウト気味だ。

「マイアミバーガー」

「マンハッタンバーガー」

約100種のプロトタイプから4種に絞り込む

日本マクドナルドは今年40周年を迎える。「Big America2」キャンペーンはそれを記念したの第一弾とのこと。前回の「Big America」キャンペーンは、マクドナルドとしてハンバーガーの王道の味を追求することがテーマだったという。マーケティング本部メニュー開発部マネージャー深澤公宏氏によると、「『Big America2』は、その王道を追求しつつ、高まる期待に応えられる商品を目指した」とのこと。開発に当たっては約100種類のプロトタイプから約10種類を商品化可能なアイテムとして選び、さらに試作や改良を重ね、6種類まで絞り込んだ。「すべてを商品化したかったが、4種類でいくということで泣く泣く2種類を断念した」と語った。チリビーンズやトルティアチップなど意外性のある具材を使いつつ、「新しいけれど、これがマクドナルドだ」という商品に仕上げたそうだ。