2010年12月、10回目という節目を迎えた漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2010」が開催された。"無冠の帝王"と言われていた「笑い飯」が悲願の初優勝を果たしたのは当サイトでもお伝えしたとおりだ。iPhone/iPad向け電子書籍アプリ『M-1戦国史』(450円)は、このM-1グランプリ第1回(2001年)から第9回(2009年)までの名勝負やその舞台裏をまとめた、その名の通りM-1の"歴史書"とも言える一冊。著者は"おわライター"を名乗るお笑い評論家のラリー遠田。書籍は777円で販売中だ(メディアファクトリー新書)。
同書はM-1誕生の歴史から、毎回の優勝者のみならず審査員の発言や名脇役などにも注目し、丁寧に解説。「ヤラセ説」などの噂や「なぜあのコンビは自爆ネタを選んだのか?」といった裏話にも迫る。
現在のお笑いブームを作り出し、多数のスター芸人を生み出してきたM-1。残念ながら昨年末の第10回をもって終了となったが、一区切りついた今だからこそ、改めてその10年の歩みを振り返ってみるのもよいだろう。