カシオ計算機は6日、デジタル写真を"アート作品"に変換するネットワークサービス「イメージング スクエア」を開設すると発表。11日よりサービスの提供を開始する。
同社では、2010年11月末に露出の異なる複数枚の画像を合成する「HDR(High Dynamic Range)」技術を駆使し、ワンシャッターで芸術的な写真を生み出す「HDRアート」機能を搭載したデジタルカメラ「HIGH SPEED EXILIM EX-ZR10」を発売。写真でも絵画でもない新しい写真表現"デジタルフォトアート"により、ユーザーに写真の新しい楽しみ方を提案している。
今回発表されたイメージング スクエアは、その"新しい写真表現"である、デジタルフォトアートの楽しさを同社のデジタルカメラユーザーのみならず、より多くの人々に提供するべく開設。デジタルカメラや携帯電話などで撮影したデジタル写真を簡単な操作で、"アート作品"に変換することで、鑑賞用、グリーティングカード用などさまざまな用途に活用できるとしている。
具体的には、写真が"感動的なアート"に生まれ変わる変換サービス「デジタル クラフト」として、1枚の写真からHDRアートの世界を表現する「HDRアート クラフト」、独自の絵画変換アルゴリズムにより絵画調変換を実現する「バーチャル ペインター」などの機能を用意。絵画調変換は「油彩」「重厚な油彩」「ゴシック油彩」「野獣派油彩」「水彩」「ガッシュ」「パステル」「色鉛筆」「淡彩点描」「シルクスクリーン」「ドローイング」「エアブラシ」の12種類を揃えている。
また、写真の保管や作品工房として使える「マイアトリエ」、自分の写真を公開し、他の人の作品を鑑賞してコミュニケーションが楽しめる「ギャラリー」などのスペースも用意。オンライン上で創った作品を実際のキャンパスにプリントできるほか、マグカップやTシャツなどにプリントしてオリジナルグッズを作成できる「撮ったアート工房」などの機能を備えるなど盛りだくさんの内容となっている。
なお同社では、11日のオープン後も「My life, New art」をテーマに順次、イメージング スクエアのサービス拡充を図っていく予定。