年頭所感

日本オラクル 代表執行役社長 CEO 遠藤隆雄

日本オラクルは創業25周年を迎えた昨年を節目に、新たな四半世紀を築きはじめました。2011年は、その歴史と実績に裏打ちされ、さらにサンの買収により提供可能となったオラクルの新たな総合力と技術革新を日本市場で積極的に展開していきます。オラクルの製品や技術、それらについて高い知識とスキルをもったオラクル・コミュニティの仲間とともに、お客様やパートナー様のビジネス変革の一翼を担い、貢献する体制が整いました。総合力を発揮して期待以上の成果を出すことで、日本市場においてさらに厚い信頼を獲得できると確信しています。

昨秋開催された「Oracle OpenWorld SanFrancisco」では、ハードウェアとソフトウェアを一体化して最適化された新製品としてデータベースマシン「Oracle Exadata X2-8」とクラウドマシン「Oracle Exalogic Elastic Cloud」を発表しました。ハードとソフトが一体となって最適に動くように設計、実装されるという「Hardware and Software Engineered to Work Together」の新たなコンセプトをもとに、従来は手作業で実装する必要があったソフトウェアとハードウェアによるシステム全体を、予め構成、パッケージ化されたシステムとして低コストで提供していきます。

日本オラクルでは、「Oracle Exadata X2-8」や「Oracle Exalogic Elastic Cloud」と、従来のデータベース製品やミドルウェア製品を組み合わせ、クラウド環境に対応した製品やソリューション展開を強化していきます。オラクルの製品はクラウド環境に必要な「可変性」、「高可用性」、「拡張性」、「自動化」、「仮想化」、「セキュリティ」、「統合運用管理」や「性能」などの技術要件をすべて兼ね備えています。またこれらの技術基盤に加え、クラウド環境での利用を前提に開発された次世代アプリケーション製品群「Oracle Fusion Applications」も提供開始される予定です。オラクルの技術革新が凝縮された新製品を迅速かつ着実に日本市場にもお届けし、お客様のビジネスに貢献したいと考えています。

本年のキーワードは「信頼」です。日本オラクルは今後も日本企業とともにお互いの成功を信じる気持ちを一つにし、お客様の継続的な成功の一助となることで深い信頼関係を築き上げていきます。