2011年を迎えるにあたって
- 三つの戦略を柱とする新たな取り組み
デル 代表取締役社長
Dell 日本アジア太平洋地域 ラージエンタープライズ事業 プレジデント
ジム・メリット
新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
緩やかであるものの景気の回復を追い風に、デルにとって2010年は、進化し続けるための足場を固め、ビジネスの根幹とも言うべき三つの戦略「ソリューション」「バリューチェーン」「イ―・デル(eDell)」を軸に、新たな取り組みを始動する年となりました。
「ソリューション」とは、デルの提唱する「Efficient Enterprise」を実現するための「ソリューション力の強化」を指します。クラウドに特化したサーバ製品や、急激なデータ増加に柔軟に対応可能なストレージ製品、およびデータセンター統合管理ソリューションの発表など、数々の取り組みで、大規模データセンターに対する包括的なソリューションの提供という大きな一歩を踏み出しました。
「バリューチェーン」とは、お客様に最高の価値を提供することを実現できる、柔軟で効率的な「バリューチェーンの構築」を意味します。蓄積したデータをもとに、変化し続けるお客様の購買志向を分析し、99%以上の既存コンフィギュレーションを削減しました。製品仕様を絞り込むことによって、不要なコストを削減しお客様のニーズに合った最適な製品をシンプルに購入いただけるようになりました。本活動の成果として、翌日の製品出荷を可能にする「Dell Fast Track」のサービスを実現しました。
「イ―・デル(eDell)」とは、お客様とのインターフェイスを強化するためにオンライン上でのリーダーシップを高めるための施策を指します。「イー・デル」の例としては個人消費者のお客様向けの取り組みをあげることが出来ます。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを積極的に活用してインターフェイスを強化し、コミュニケーション機会創出を拡充することで、長期的な関係作りを進めていきます。また、弊社の技術者との活発な情報交換を可能にすべくオンラインコミュニティも立ち上げました。
2011年、企業および公共機関向けビジネスの領域においては、変化の激しいビジネス環境への迅速な対応が求められる日本企業に向けて、標準技術をベースとした効率的で管理の容易なITインフラの構築を加速していきます。個人消費者向けビジネスの領域においては、2010年末に日本市場に導入を果たしたStreak等モバイル分野のポートフォリオの拡充を図り、お客様のライフスタイルに最適な製品を提供していく所存です。