平成23年 社員向け年頭訓示要旨
- Achieve V2012 as "Global" One NEC ("グローバル" One NECでV2012を達成しよう)

日本電気 代表取締役 執行役員社長 遠藤信博

NECグループは現在、「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカンパニー」となることを目指し、そのマイルストーンである中期経営計画「V2012」の達成に向けて邁進している。

V2012 の達成に向けては、私たち一人ひとりがより一層の「スピード感」と「健全な危機意識」を持って取り組まなければならない。NECは昨年、創立から111周年を迎えたが、これからも継続して社会に貢献していくためには、自らの変革を通じて成長していくことが不可欠である。

当社にとって成長の鍵は「グローバル化」。世界のお客さまを面で支えるため、昨年からグローバル5極体制とともに、クラウドやバイオメトリクスに関するコンピテンスセンターを各地で整備している。ビジネスとは、絶え間ないイノベーションを通じて常に新たなマーケットを開拓していくことであり、広くグローバルに目を向けると私たちNECグループが貢献することのできる市場はまだまだたくさんある。また、それを遂行していくことこそが、NECに課せられた使命でもある。

新たなサービスを創造し、お客さま、そしてグローバル社会に大きく貢献していくことは、私たちにとってのチャレンジでもある。お客さまとの対話の機会を増やし、組織の枠を超えていかに大きな貢献ができるのかを全員で考え、スピード感を持ってその実現に取り組んでいこう。そして、その先にあるV2012、グループビジョン2017に向かって、強い意志と柔らかい心を持ってチャレンジしていこう。

グローバルでお客さまに貢献していくためには、社員一人ひとりが徹底したマーケティング志向へと変革していくことが必須である。お客さまが潜在的に抱えるニーズ(Hidden Voice of the Customer)を感じ取ることができる感受性を常に高めておくことと同時に、NECグループが持つ優れたアセットの全てを活かしてお客さまに貢献するという高い意識を持ち、創業時から掲げられた当社のコアバリューである「Better Products, Better Services」を追求・実践していこう。

そして、自らも愛する製品/サービスでお客さまに大きく貢献し、世界中のお客さまから愛される、真のグローバルリーディングカンパニーへ向けて着実にステップを登る一年としよう。