2011年、日本NCRの新たな役割「和魂新才」
日本NCR 代表取締役社長兼CEO
三ッ森隆司
新年あけましておめでとうございます。
2011年、日本NCRは、IT革命によって次々と誕生する新技術(新才)を、お客様第一主義に代表される日本の精神(和魂)でソリューションに昇華していく「和魂新才」を目指してまいります。
昨年、日本NCRはめでたく創立90周年を迎え、長年に渡り、各種製品・ソリューションを提供しております流通・金融分野のマーケットから着実な成果をあげることができました。中でも、国内有数の百貨店において全店舗分3,600台の新型POSを、一夜にして入れ替えるイベントを無事完了させたことは特筆に値します。
また、近年戦略的に注力しておりますセルフサービス・ソリューションの分野でも、セルフレジを始めとして、ホテル向けセルフチェックイン・チェックアウト・システムなど、普及・浸透に弾みをつけています。
政治・経済共にグローバルレベルでその混迷の度を深めておりますが、創立90周年を機に、日本NCRという我が国初の米国グローバル企業の歴史を辿るとともに、日本の歴史にも触れ、改めて未来に向けての取り組みを決意いたしました。
遣唐使の時代に、菅原道真公は「和魂漢才」を標榜し、中国の文化、技術を日本に導入し、日本独自の文化に昇華させました。明治維新の先達は「和魂洋才」を合言葉に、西欧の進んだ技術を積極的に導入し、短期間に日本を世界の先進国へと導きました。
そして、IT革命によって次々と誕生する新技術(新才)を、お客様第一主義に代表される日本の精神(和魂)でソリューションに昇華していく「和魂新才」こそが、これから日本NCRの目指していく道と確信しております。
また、NCRコーポレーションは日本および韓国をセルフサービス・ソリューションの先進国リジョンと位置づけており、私は、日本に加え韓国も管轄することになりました。
世界中で絶え間なく誕生する最先端の技術をシーズ(種)とし、世界で最も成熟し、最も要求レベルの厳しい日本および韓国のお客様のニーズに合致した製品・サービスを創り出し、ソリューションとして提供してまいります。