年頭のご挨拶
弥生 代表取締役社長 岡本浩一郎
新年明けましておめでとうございます。
新春を迎え、皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。本年も「弥生シリーズ」をよろしくお願いいたします。
昨年は、「製品」と「サービス」の強化、そして市場拡大に向けた努力を進めるべく、中小企業や個人事業主のお客様のために何ができるかを全社員で徹底的に考え、行動した、正に「愚直な実践」を積み重ねた年でした。そうした中で市場に投入した「弥生 10 シリーズ」は、マーケットシェアが一昨年に引き続き向上し、より多くのお客様のご支持をいただくことが出来ました。さらには弥生の成長が、業務ソフト市場の回復を牽引する結果となり、全社員の努力が実を結びつつあると考えております。
景気は回復しつつあるものの、依然先行きを楽観視できる状況にはありません。本年は昨年からの成長の兆しを明確な結果として残す年、そして更なる成長へ向けた取り組みを行う年として、社員一同邁進してまいります。
(1) 製品・サービスのさらなる強化
昨年12月に新発売致しました「弥生 11 シリーズ」では、ユーザー同士で仕訳例の投稿や仕訳に関する質問・回答がWeb上でできるようになった「弥生会計」「やよいの青色申告」の「仕訳アドバイザー」機能のソーシャル化や、個人事業主向け確定申告書の作成画面が申告書にそのまま入力するような画面となり、より直感的な操作が可能となるなど、「弥生シリーズ」の一貫した変わらぬ特長である、「かんたん、やさしい」に磨きをかけ、製品のさらなる強化を実施しました。一方、サービス面においても、サポートプランの拡充を行い、ユーザーのニーズにあったプランの選択肢を増やしています。製品とサービスの両面からお客様のニーズに応えた強化を行うことにより、中小企業、個人事業主、起業家のさらなる支援に取り組んでまいります。
(2) さらなる成長に向けた取り組み
めまぐるしい技術の進歩や社会の変化に対応しつつ、今後10年間、お客様をどのように支えていくか、その課題に対して弥生は「共有・共生・共創」というひとつの答えを導き出しました。メーカーから情報を一方的に提供する時代は終わりを告げ、お客様も情報を発信し、メーカーの先を行くことも決して珍しくありません。そういった時代においては、「お客様を獲得する」という支配関係ではなく、「お客様と共生する」、すなわちお客さまと共に生きる、という覚悟が必要だと考えています。
弥生は、パッケージソフトを皆で使うという「共有」の価値の提供だけではなく、「共生」、さらには、お客さまと共に新しい価値を創り出す「共創」を目指していきたいと考えています。「仕訳アドバイザー」のソーシャル化はその代表例であり、弥生の進化の第一歩となります。
卯の刻は夜明けの6時を中心とする2時間を指します。様々な準備期間を経て、弥生が次のステージへと成長するために朝日を迎える年になるよう祈念いたします。
末筆となりましたが、皆様にとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き弥生株式会社をご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。