調査会社の米Nielsenが1月3日(現地時間)に発表したデータによれば、スマートフォンのOS別販売シェアで、2010年10月にAndroid OSが40.8%となり、26.9%で2位のApple iOS以下を引き離し、右肩上がりの成長を続けている。一方で直近の購入データではなく、普及端末全体におけるシェアではいまだiOSとRIM BlackBerry OSが上位にあり、それをAndroidが僅差で追いかける状況にある。

Nielsenのデータでわかるのは、新製品のiPhone 4が登場した2010年7月以降、iOSが大きく販売シェアを伸ばしているものの、Android端末はそれ以上の勢いで売れていることがわかる。またこの2つの勢力に呑まれる形で、RIM BlackBerryは相対的にシェアを下げている。

過去6カ月のスマートフォンOS別販売シェア。Androidが他を大きく引き離していることがわかる(出典: Nielsen)

一方で既存の販売分を含めたスマートフォン全体のシェアでいえば、iOSが28.6%と首位に君臨し、シェアを下げつつもBlackBerryが26.1%で2位、Androidが25.8%で僅差の3位となっている。Androidが前述のように直近の販売シェアの勢いを続けることで、これらトップ2を逆転するのは間近だとみられるが、すでに普及したこれらプラットフォームの大きさをうかがい知ることができる。

こちらはスマートフォンOS全体の米国におけるシェア。先行するiOSやBlackBerryの普及率が高いことがわかる(出典: Nielsen)

Nielsenの調査報告でもう1つ興味深いのが、米国におけるスマートフォンの普及率(Penetration)だ。携帯電話市場全体における直近(11月)のシェアは31%程度だが、販売シェアでいえば45%とおよそ半数近くにのぼる。この割合は現在も増加の一途を続けており、遠からず全販売シェアの半数を超すことになるだろう。日本でもNTTドコモの山田隆持社長が「数年内にもスマートフォンの販売シェアが半数を占めることになる」との発言を行っており、ラインナップの充実しだいでは数年とかからずにこれが現実のものとなるかもしれない。