年末の仕事が忙しくて衣服を洗う余裕もなく、気づけば洗濯機の前は汚れた衣類の山。下着やシャツならまだしも、ニット、セーター、ジャケット、コートを洗濯機で洗うのは気が引ける。とはいえ、クリーニングに出すと料金が高く付くし……。年越し直前の今、まさにそんな状況に直面している人もいるのではないだろうか? 冬物衣類の洗濯が難しいことを象徴するような調査結果が、このほどユニクロから公表された。
同調査は20~40代の主婦200人(内訳は"自宅洗濯派"と"クリーニング派"が100人ずつ)を対象に実施された。
シーズン別に「どのくらいの頻度でニットを着用後洗濯したいと思いますか?」と質問したところ、「1回でも着たら」「数回着たら」と答えた人は夏物が80.5%、冬物も68.5%と、季節を問わず高い数値を示した。
ところが、「どのくらいの頻度でニットを着用後洗濯しますか?」の質問に、冬物で「1回でも着たら」「数回着たら」と答えた人は42.0%で、全体の半数以下という結果に。最も多かった回答は「なんとなく汚れてきたと思ったら」で、全体の38.5%を占めた。冬物のニットを頻繁に洗いたいにもかかわらず、実際に洗う回数は少ない実態が明らかになった。
冬にニットを洗濯したがらない理由を"自宅洗濯派"と"クリーニング派"に分けて調査したところ、最も多かった理由は両派とも「衣類が早く傷むから」だった。また、"クリーニング派"で2番目に多い理由は「お金がかかるから」で56.3%。これに対し、"自宅洗濯派"で同じ理由を挙げた人は10.1%にすぎなかった。
ニットなどの冬物衣類を定期的に洗いたいと考える人は多い。だが、自宅の洗濯機だと型崩れや縮みの心配があり、クリーニングだと経済的な負担も少なくない。だから洗うのをためらってしまう--今回の調査結果は、こうした冬物衣類の洗濯に対する悩みを浮き彫りにしている。
年末、洗濯機の前が汚れた衣類の山になってしまうのも、冬物衣類の洗濯をためらい続けた結果と言えるかもしれない。
ユニクロでは、ニットの洗濯に関する悩みを解消すべく、このほど洗濯機で洗えるセーター「ウォッシャブルニット」を発売した。詳細は既報の通りで、家庭用洗濯機の「普通洗濯(ネット使用)」で洗っても型崩れや縮みが起こりづらいのが特徴。メンズ2型を含む全6型を展開し、価格は1,990~2,990円となっている。
ちなみに"クリーニング派"の人なら、経済的負担を軽くする手段として「せんたく便」(全国無料宅配クリーニングサービス)を利用してみるのもいいだろう。たたみ仕上げの「せんたく便5パック」「せんたく便10パック」と、ハンガー仕上げの「せんたく便5パックDX」「せんたく便10パックDX」などのサービスがあり、ウェブから簡単に注文できる上に、最大4,000円の節約効果も期待できるという。