楽天は27日、金融庁から、同社出資先であるアイリオ生命保険の議決権の保有のために保険業法上必要な主要株主認可を取得したと発表した。

これに伴い楽天は、12月29日に、現在同社が保有するアイリオ生命のB種株式(法令に特段の定めがある場合を除き、株主総会において議決権を有しない株式)7,977株の全株式をA種株式(株主総会において議決権を有する株式)へ転換請求し、A種株式7,977株を取得する予定。

この結果、楽天は、アイリオ生命に対する議決権保有比率が、これまでの14.9%から33.9%となる予定であることから、連結財務諸表上、2010年度第4四半期(2010年10月1日~12月31日)から、アイリオ生命を持分法適用関連会社として扱う見通しとなった。

なお、今回の件はすでに出資を行った無議決権株式を議決権のある株式に転換するのみのため、楽天において新たなキャッシュアウトは生じない。また、無議決権株式と議決権のある株式合計での同社のアイリオ生命株式の保有数は、今回の件前後で変更ないという。