トヨタ自動車は、コンパクトカー「ヴィッツ」をモデルチェンジし、12月22日より発売した。アイドリングストップ機能搭載車は26.5km/Lの低燃費を実現した。価格は106万円から179万円。また、同モデルをベースにした特装車「ウェルキャブ」(福祉車両)も発売される。価格は142万8000円から193万8000円。
ヴィッツは1999年の初代発売以来、世界70カ国以上で販売され、累計350万台以上を販売したトヨタの基幹モデル。3代目となる今回のモデルは、質感・快適性・使い勝手・経済性などのあらゆる領域でひとクラス上を追求。アイドリングストップ機能により10・15モード燃費26.5km/Lを実現した(シリーズ全体では19.0~26.5km/L)。エコカー減税にも適合しており、自動車取得税と自動車重量税が2WD・CVT車で75%、4WD車(全車CVT)で50%減税される。
エクステリアは、軽快さと上質感をコンセプトにスタイルを一新。CD値0.285の空力性能を実現した。インテリアは、インパネから左右のドアトリムまでつながるようにパッドを配し、ワイド感と上質感を演出した。
全長は3,885mmとコンパクトに抑え、4.5mの最小回転半径を実現。室内長は35mm拡大し、1,915mmとした。前席には新骨格シートを採用し、後席の足元スペースを35mm拡大。運転席シート上下アジャスターやスライドの調整範囲を広げ、ポジションの適応性を高めた。
ラゲージルームは奥行きを145mm拡大し、2段階に高さが変えられるアジャスタブルデッキボードを採用。そのほか、グローブボックス上部のシークレットボックス、助手席の買い物アシストシート、スーパーUVカットガラス、払拭効率を高めたシングルワイパー、自動的にヘッドランプを点灯・消灯するコンライト、カラーバックモニター、ステアリングスイッチなどを採用し(一部オプション)、使い勝手を高めた。
環境・安全性の面では、瞬間燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイ、エコドライブインジケーターランプ、EBD(電子制動力配分制御)付きABS、ブレーキアシスト、全方位コンパティビリティボディ構造、SRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンシールドエアバッグ、WILコンセプトシートなどを装備した。
メッキ加飾などで華やかさを表現した「Jewela」、5速マニュアルもしくは7速スポーツシーケンシャルシフトを装備するスポーティな「RS」など、合計4つのグレードが用意される。計17色のボディカラー、4つの内装色から選択できる。