競技部門の結果 - シーソー停止を決めた2チームが上位に

競技部門は、第1位が九州地区代表で個人参加の「SAGA組込ソフト研究会」、第2位が南関東地区代表、神奈川工科大学 吉野研究室「こっぺぱん♪」、第3位が同じく南関東地区代表でアンリツエンジニアリングの「AEK RUNNER10」という結果となった。

競技部門の結果

競技部門の入賞チーム。競技部門の入賞チーム。左から、第2位のゼッケン17番「こっぺぱん♪」、第1位の37番「SAGA組込ソフト研究会」、第3位の36番「AEK RUNNER10」

競技部門第3位となった「AEK RUNNER10」はゼッケン36番で、第1ラウンド第18ターンではOUTコースを走行。新難所のシーソー、階段を素早くクリア、ゴール後のガレージ・インにも成功して、シーソー停止以外の全ボーナスをゲット。走行タイム44.6秒、リザルトタイム -55.4秒を記録した。

続く第2ラウンド第18ターン、INコースの走行では、エニグマ・デコーディング部がc位置に衝立の置かれるパターン1で、ミステリーサークルのゲートA→Cを通過。こちらもガレージ・インを見事に決め、INコースの最大ボーナスタイム -90秒をゲットし、走行タイム53.3秒、リザルトタイム -36.7秒。2ラウンドとも好タイムを記録した。

動画
競技部門第3位、ゼッケン36番「AEK RUNNER10」の第1ラウンド第18ターン、OUTコースの走行(wmv形式 4.81MB 51秒)
同じく「AEK RUNNER10」の第2ラウンド第18ターン、INコースの走行。最大ボーナスタイム -90秒をゲット(wmv形式 6.01MB 1分05秒)

競技部門第2位の「こっぺぱん♪」はゼッケン17番、第1ラウンド第9ターンではINコースを走行。エニグマ・デコーディング部はパターン1で衝立はcの位置だったが、a位置を過ぎたところでくるりと向きを変え、バックで大胆なショートカットを決めて観客を沸かせた。そのままミステリーサークルのゲートA→Cもスピーディに通過し、走行タイムは41.1秒と今回の最速を記録。しかしゴール後のガレージ・インが成功せず、リザルトタイムは -28.9秒に留まった。

一方、第2ラウンド第9ターン、OUTコースの走行では、今大会初のシーソー上1秒停止を見事に成功させてみせ、会場からは大きな拍手がわき起こった。続けて階段、ガレージ・インもクリア、全ての難所を制覇しての完走となりOUTコースの最大ボーナスタイム -180秒をゲット。走行タイム52.2秒、リザルトタイムは実に -127.8秒という今大会最高、ETロボコン史上初の -3ケタ台の記録を叩き出した。

動画
競技部門2位、ゼッケン17番「こっぺぱん♪」の第1ラウンド第9ターン、INコースの走行。エニグマ・デコーディング部でくるりと向きを変え、バックでショートカットを決めて最速走行タイム達成(wmv形式 5.77MB 1分1秒)
同じく「こっぺぱん♪」の第2ラウンド第9ターン、OUTコースの走行。初のシーソー1秒停止を決め、全ての難所クリアに成功!(wmv形式 6.79MB 1分14秒)

「こっぺぱん♪」のシーソー1秒停止成功の瞬間(写真提供:ETロボコン2010実行委員会)

競技部門第1位となった「SAGA組込ソフト研究会」はゼッケン37番、第1ラウンド第19ターンではINコースを走行。エニグマ・デコーディング部はパターン2で、b位置の衝立前で1回転してショートカットし、ミステリーサークルのゲートA→Dをスムーズに通過。INコース最速の「こっぺぱん♪」に迫る41.9秒の走行タイムを記録し、さらにガレージ・インも成功させたため、INコース最大ボーナスタイム -90秒を得て、最小リザルトタイム -48.1秒を叩き出した。

第2ラウンド第19ターン、OUTコースの走行でも、シーソーをきれいに浮かせて「こっぺぱん♪」に続く1秒停止を成功させ、続く階段も難なくクリアして走行タイム45.1秒でゴール。しかし勢い余ってか最後のガレージ・インでタイヤがぶつかって全ボーナスゲットはならず、リザルトタイム -114.9秒。それでも、2ラウンド、IN・OUTコースの合計リザルトタイムは -163秒とぶっちぎりの第1位となった。

動画
競技部門1位、ゼッケン37番「SAGA組込ソフト研究会」の第1ラウンド第19ターン、INコースの走行。最小リザルトタイムを記録(wmv形式 6.20MB 1分6秒)
「SAGA組込ソフト研究会」の第2ラウンド第19ターン、OUTコースの走行。こちらも見事シーソー1秒停止を決めた(wmv形式 8.09MB 1分27秒)

「SAGA組込ソフト研究会」のシーソー1秒停止成功の瞬間(写真提供:ETロボコン2010実行委員会)