富士重工業(スバル)は、「インプレッサ WRX STI」に、「spec C(スペックシー)」を追加設定して発売した。価格は364万3500円(17インチタイヤ仕様は332万8500円)。また、スバルテクニカインターナショナルは、4ドアモデルをベースとしたインプレッサ「WRX STI tS」および「WRX STI A-Line tS」を2011年1月25日より発売する。価格は472万5000円と422万1000円。
WRX STI spec Cは、スポーツモデルであるWRX STI5ドアをベースに、エンジン、シャシー性能の強化、車体の軽量化を実施。モータースポーツなどでの使用を前提にパフォーマンス向上を追求したモデル。
エンジンは、ボールベアリングツインスクロールターボや専用ECUの採用により、最大トルクを向上。アクセル操作に対するレスポンスと優れた加速性能を実現した。車体は、アルミ製フロントフード、専用薄板ガラス、小型バッテリーなどにより軽量化を図り、運動性能を向上させた。また、2010年7月の改良で性能を高めたシャシーにもさらに改良を施し、よりドライバーの意思に忠実かつ安定した走行性能を実現した。
WRX STI tS、WRX STI A-Line tSは、4ドアのWRX STIをベースに、シャシーを中心にSTI独自の仕様装備を施すとともに、カーボンルーフ、アルミ製フロントフードを採用。また、内外装の質感にもこだわり、走りのたのしみと持つ悦びを享受できるSTIコンプリートカーとしている。
カーボンルーフは、富士重工業と東レで共同開発した炭素繊維複合材を採用し、車両を軽量化するとともに低重心化と操縦安定性を向上。シャシーには、STIチューニングの前後ダンパーやコイルスプリングのほか、STI独自開発のフレキシブルタワーバー・フロント、フレキシブルサポート・リヤ、フレキシブルドロースティフナー・フロントなどを装着。さらにブッシュ類などの細部にまでチューニングを施した。
そのほか、フロントアンダースポイラー、トランクスポイラー、STI製18インチアルミホイール、アルカンターラと本革を組み合わせたRECARO製シート(A-Line tSはオプション)、STI製シフトノブ/セレクトレバーなどを装着した。
また、インプレッサ「WRX STI tS」にはボールベアリングツインスクロールターボを採用し、低回転域からの優れた加速性能により、さらにスポーティな走りを可能とした。