第34回日本アカデミー賞の各優秀賞が17日、都内で発表され、優秀作品賞に『悪人』、『おとうと』、『告白』、『孤高のメス』、『十三人の刺客』の5作品が選出された。

第34回日本アカデミー賞授賞式で司会を務めることになった関根勤(左)と松たか子 拡大画像を見る

『悪人』は、優秀作品賞のほか、優秀監督賞(中島哲也)、優秀脚本賞(吉田修一/李相日)、優秀主演男優賞(妻夫木聡)、優秀主演女優賞(深津絵里)など13部門で受賞した。ほか、『おとうと』と『告白』が10部門で受賞するなど、3作品が賞を席巻した。

新人俳優賞には『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』、『時をかける少女』に出演した仲里依紗ほか、『ゴースト もういちど抱きしめたい』に出演した芦田愛菜が史上最年少となる6歳での受賞となった。

2011年の2月18日には各最優秀賞が決まる授賞式が行われる。司会は、昨年より引き続き2度目となる関根勤と、昨年『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』で最優秀主演女優賞を受賞した松たか子。関根は、松について「華やかで芯がある。耳に気持ちよい声ですから、心強いです」と太鼓判。松は「関根さんはユーモアのセンスが素晴らしいので足を引っ張らないようにしたいです。当日に向けて発声が必要ですね(笑)」と話して、笑わせていた。

主な受賞リスト

部門名 受賞作品・受賞者名
最優秀作品賞 『悪人』、『おとうと』、『告白』、『孤高のメス』、『十三人の刺客』、
優秀アニメーション作品賞 『カラフル』、『借りぐらしのアリエッティ』、『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』、『名探偵コナン 天空の難破船<ロストシップ>』、『ワンピースフィルム ストロングワールド』
優秀監督賞 中島哲也(『悪人』)、成島出(『孤高のメス』)、三池崇史(『十三人の刺客』)、山田洋次(『おとうと』)、李相日(『悪人』)
優秀脚本賞 加藤正人(『孤高のメス』)、天願大介(『十三人の刺客』)、中島哲也(『悪人』)、山田洋次/平松恵美子(『おとうと』)、吉田修一/李相日(『悪人』)
優秀主演男優賞 笑福亭鶴瓶(『おとうと』)、堤真一(『孤高のメス』)、妻夫木聡(『悪人』)、豊川悦司(『必死剣鳥刺し』)、役所広司(『十三人の刺客』)
優秀主演女優賞 寺島しのぶ(『キャタピラー』)、深津絵里(『悪人』)、松たか子(『告白』)、薬師丸ひろ子(『今度は愛妻家』)、吉永小百合(『おとうと』)
優秀助演男優賞 石橋蓮司(『今度は愛妻家』)、柄本明(『悪人』)、岡田将生(『悪人』/『告白』)、吉川晃司(『必死剣鳥刺し』)
優秀助演女優賞 蒼井優(『おとうと』)、樹木希林(『悪人』)、木村佳乃(『告白』)、夏川結衣(孤高のメス)、満島ひかり(『悪人』)
新人俳優賞 芦田愛菜(『ゴースト もういちど抱きしめたい』)、大野百花(『きな子~見習い警察犬の物語~』)、仲里依紗(『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』/『時をかける少女』)、永山絢斗(『ソフトボーイ』)、三浦翔平(『THE LAST MESSAGE 海猿』)、三浦貴大(『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』)