高速連写をズームに応用した新機能「マルチ超解像ズーム」も興味深い。これは、複数の低解像の画像から高解像のフレームを推定し、画素を補間して高解像の画像に仕上げる「マルチフレーム超解像技術」をズームに生かしたもの。1回のシャッターで連写と合成が自動的に行われ、光学倍率は7倍ながら、最大で14倍までのズームが可能になる。デジタルズームの1種ともいえるが、従来のデジタルズームよりもシャープで美しい仕上がりとなる。
撮影設定の「超解像ズーム」をシングルに設定すると、12メガ相当で最大10.5倍の「シングル超解像ズーム」を利用できる |
HSベストショットの「マルチ超解像ズーム」を選ぶと、10メガ相当で最大14倍の「マルチ超解像ズーム」を利用できる |
このマルチ超解像ズームのほかに、1枚の画像を元に超解像技術によってズームの範囲を広げる「シングル超解像ズーム」や、画像を部分的に切り出すことでズーム効果を得る「HDズーム」も搭載。昔ながらのデジタル処理による「デジタルズーム」もある。
つまり、光学ズームを含めて全部で5種類ものズーム機能が用意されている。そのいくつかを併用して、さらに高倍率を得ることも可能だ。ただ、5種類のズームの違いが分かりにくく、設定方法がそれぞれ異なるのは少々不便に感じる。取扱説明書をしっかりと確認し、自分に合った設定にしておきたい。……つづきを読む