NTTドコモが12月3日に発売した「LYNX 3D SH-03C」(シャープ製)は3D液晶で静止画、動画、ゲームなどが楽しめるスマートフォンの最新機種だ。iモードと同じ「@docomo.ne.jp」を使ったメールが利用できる「SPモード」に対応するほか、従来型の携帯電話でお馴染みのワンセグ、おサイフケータイ、赤外線機能といった機能を標準装備する。今回は前編と後編の2回に分け、この機種の魅力をお伝えしたい。

LYNX 3D SH-03C

まずは、LYNX 3D SH-03Cの外観デザインと仕様をざっくり紹介しよう。端末の寸法は約62(W)×123(H)×13.4(D)mm、質量は約140g。メインディスプレイは約3.8インチのワイドVGA液晶で、表面ガラスパネルで覆われている。カラーバリエーションはFairy Blue、Pure White、Ink Blackの3色を用意している。発売時のOSはAndroid 2.1だが、2011年春に2.2へのバージョンアップが提供される予定。

写真の機種はInk Black。クリスタル調のフレームとガラスパネルを採用したデザインが特徴

端末下部にはMENU、ホーム、戻る、電源の4つの物理キーを備える(写真左)。端末の右上部にはワンセグ用のアンテナが収納されている

端末左側面にはmicro USB端子とストラップホールが、右側面にはカメラのシャッターボタンと検索ボタン、音量ボタンがある

スピーカーの横には近接センサーを搭載(写真左)。通話時に本体を耳に近づけるとタッチパネルの操作機能がOFFになるので、頬がディスプレイに当たって起こる誤動作を防止できる。マイクは端末下部にある

AF対応の960万画素CCDカメラを搭載。顔検出機能やチェイスフォーカス機能などに対応しているほか、ハイビジョン動画(1,280×720ドット)の撮影も可能だ

本機種の3Dディスプレイで採用しているのは、視差バリア方式という技術。右目用と左目用に2つの映像を表示することで、裸眼でも奥行きのある3D映像を楽しむことができるようになっている。

2Dで撮った写真をワンタッチで3D表示に変換することができるほか、新たに3D写真を撮影することも可能。ワンセグは2D、3Dどちらでも視聴できる。内蔵コンテンツには色鮮やかな魚や珊瑚礁が飛び出して見えるサンプル静止画像集と、「劇場版『鉄コン筋クリート』3Dダイジェスト版」や「Don't be afraid / アイドリング!!!」などの3D動画コンテンツ、「ゴルフレ!」や「地球防衛軍3D Mobile」などの3D対応ゲームが用意されている。

記者が撮った3D画像(写真左)。シャッターを押して左目用の画像を撮った後、ガイドに従い一定の間隔で端末をスライドさせて右目用の画像を撮影することで、3D静止画が完成する

ゴルフレ!のプレイ画面(写真左)。3Dコンテンツを追加したい場合は、メーカー専用サイト「GALAPAGOS SQUARE」からダウンロードすることができる