三菱電機は16日、IHジャー炊飯器「蒸気レスIH」の新モデル「NJ-XWB10J」「NJ-XSB10J」(いずれも最大炊飯量5.5合)と、「本炭釜」の新モデル「NJ-KW061」(最大炊飯量3.5合)を発表した。発売は2月1日。価格はオープンで、市場価格は、NJ-XWB10Jが11万円前後、NJ-XSB10Jが8万円前後、NJ-KW061が6万円前後と予想される。

「らく楽アシスト」に対応し、大型液晶と音声ガイドを搭載した「蒸気レスIH」。左/中央が「NJ-XWB10J」で右が「NJ-XSB10J」

「本炭釜」を採用した3.5合炊きの小容量IHジャー炊飯器「NJ-KW061」

NJ-XWB10J/XSB10Jは、今年2月に発売した「NJ-XWA10J」「NJ-XSA10J」の後継モデル。NJ-XWB10Jが、炭素材を削り出して作った「本炭釜」を採用するモデルで、NJ-XSB10Jが炭コートを施した積層タイプの圧釜「炭炊釜」を採用するモデル。蒸気レスIHは、炊飯時に出る蒸気を、水で冷やすことで回収し、本体外に一切蒸気を出さないという特徴を持つ炊飯器。設置場所の周囲が蒸気で汚れないというだけでなく、ふきこぼれが発生しないために、常に大火力で過熱し続けられるという特徴も持っている。

新モデルの炊飯性能は、基本的には従来モデルと同様。従来モデルから変更されたのは、同社が提唱する「らく楽アシスト」に対応したという点。同機能は、操作ボタンや表示部分の文字を大きくし、音声ガイドなども取り入れることで、高度な機能を手軽に使えるようにするというもの。NJ-XWB10J/XSB10Jでは、液晶パネルを従来の1.3倍の面積に拡大し、高齢者などでも読みやすくなっている。さらに76パターンもの音声ガイドを搭載。音声ガイドは、「~のボタンを押してください」といったナビ系が36パターンで、「白米を普通の固さで炊飯しています」といった状況報告が40パターン登録されている。

同時発表されたNJ-KW061は、3.5合の小容量タイプに、本炭釜を採用したもの。子供が独立した2人世帯や、単身者などで、よりおいしく米を食べたいという人に向けたものだ。

本体サイズは、蒸気レスIHの2製品が、253(W)×230(H)×348(D)mmで、NJ-KW061が228(W)×184(H)×317(D)mm。質量は、NJ-XWB10Jが約6.2kg、NJ-XSB10Jが約6.3kg、NJ-KW061が約3.6kg。最大消費電力は、NJ-XWB10Jが1,350Wで、NJ-XSB10Jが1,270W、NJ-KW061が710となっている。