エプソンは15日、主に学校向けとなるオフィリオブランドのプロジェクタを5モデル、明るさ4,500ルーメンや解像度1,920×1,200ドットなど高性能プロジェクタを1モデル、プロジェクタの周辺機器となる電子黒板ユニットの全7製品を発表。2010年12月より順次発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は90,000円~750,000円。
「EB-925」「EB-910W」「EB-900」
学校の教室などにおける使い勝手のよい機能、簡単な操作性に注力したモデル。投影の上下角を調整する本体のフットを長くし、従来モデルと比べて60cm高く映せるロングフットを実現した。投影時の歪みを自動補正する機能では、「タテ自動台形歪み補正」に加えて、斜めからの投影も補正できる「ヨコ台形歪み補正」を備える。斜めに設置したスクリーンにも歪みの少ない画面を投影できるほか、短焦点レンズの搭載、天吊し設置も考慮した1.6倍ズームレンズ(EB-925)や1.2倍ズームレンズ(EB-910W/EB-900)の搭載など、設置の自由度が高まった。
すぐに使える「ダイレクトパワーオン」や、すぐに片付けられる「ダイレクトパワーオフ」、USBケーブルで映像/音声を入力する「USBディスプレイ」機能、操作パネルの日本語表記など、日常の使い勝手にも配慮。内蔵スピーカーは16Wと高出力で、教室の後ろの席まで音声がはっきり聞こえるとしている。
「EB-925」の主な仕様は、明るさが3,500ルーメン、解像度が1,024×768ドット(XGA)、本体サイズがW345×D263×H93mm、重量が約3.3kg。発売予定は2011年2月、店頭予想価格は150,000円台後半。
「EB-910W」の明るさは3,200ルーメン、解像度は1,280×800ドット(WXGA)、本体サイズはW345×D263×H93mm、重量は約3.2kg。発売予定は2011年2月、店頭予想価格は150,000円台後半。
「EB-900」の明るさは3,000ルーメン、解像度は1,024×768ドット(XGA)、本体サイズはW345×D263×H93mm、重量は約3.1kg。発売予定は2011年2月、店頭予想価格は130,000円台後半。
上記3モデルの共通仕様は、方式が3LCD(3原色液晶シャッター式投映方式)、コントラスト比が2,000:1、インタフェースがD-Sub×2、RCAコンポジット、Sビデオ、HDMI、RCAステレオ音声、ステレオミニジャック×2、USB。D-Subの映像出力と、ステレオミニジャックの音声出力も備える。
「EB-465T」「EB455WT」
壁掛け設置専用で、ほぼ真上から投影する超短焦点タイプ。投影面(スクリーンなど)の近くに人物が立っても影ができにくい。12Wスピーカーを内蔵する。
大きな特徴は「Easy Interactive Function」機能。付属の電子ペンをマウスとして使用でき、投影したPC画面を投影面上で操作することが可能。さらに電子ペンを使って、投影面上に文字や図形などをグラフィックとして直接書き込め、書き込んだ画面をPC上に保存することもできる。
「EB-465T」の明るさは3,000ルーメンで解像度は1,024×768ドット(XGA)、「EB455WT」の明るさは2,500ルーメンで解像度は1,280×800ドット(WXGA)。
その他の主な仕様は共通で、方式は3LCD(3原色液晶シャッター式投映方式)、コントラスト比は2,000:1、インタフェースはD-Sub×2、RCAコンポジット、Sビデオ、RCAステレオ音声、ステレオミニジャック×2、USB。D-Subの映像出力と、ステレオミニジャックの音声出力も備える。本体サイズはW369×D481×H115mm、重量は約5.8kg。発売予定は2011年2月、店頭予想価格は「EB-465T」が220,000円台中盤、「EB455WT」が210,000円台後半。
「EB-G5750WU」
大きな会議室など比較的広い空間での使用を想定した高性能/高機能モデル。上下左右の電動レンズシフト機能や1.8倍ズームの短焦点標準レンズを備え、4種類のオプションレンズも用意されている。
主な仕様は、方式が3LCD(3原色液晶シャッター式投映方式)、明るさが4,500ルーメン、コントラスト比が1,500:1、解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)。インタフェースは、D-Sub、DVI-D、HDMI、5BNC、1BNC、RCAコンポジット、Sビデオ、RCAステレオ音声、ステレオミニジャック×3、USB。D-Subの映像出力と、ステレオミニジャックの音声出力も備える。
本体サイズはW470×D312×135mm、重量は約6.8kg。発売予定は2011年1月、店頭予想価格は750,000円前後。
電子黒板ユニット「ELPIU02」
オフィリオシリーズのプロジェクタとセットで使うオプション製品。プロジェクタとPC、「ELPIU02」とPCを接続し、プロジェクタ本体に「ELPIU02」を取り付ける。これにより、プロジェクタで電子黒板機能が利用できるようになり、電子ペン/電子指示棒を使って投影面でPC操作を行ったり、文字や図形を手書きで追加することが可能。
オートキャリブレーションの搭載でセットアップ時間を大幅に短縮したほか、教室や体育館などの壁面、黒板、白板、OHPスクリーンなど、投影面を選ばず利用できるのも特徴。
インタフェースはUSB、本体サイズはW52×D96.5×H47mm(本体を閉じた状態)、重量は90g。発売予定は2010年12月、店頭予想価格は90,000円台後半。