アウディ ジャパンは15日、ラインアップの頂点に位置するラグジュアリーサルーン「Audi A8」をフルモデルチェンジし、発売を開始した。価格は945万円から1290万円。
新型A8は、"The Art of Progress (革新の美学)"をコンセプトに、エレガントなデザイン、傑出したドライビング体験、安全で快適な移動空間を実現したという。また、細部にまでこだわったデザインも特徴としている。
4.2L(リッター)のV型8気筒直噴(FSI)エンジンは、従来モデルより22P出力が向上し、372PS(273kw)となった。燃費性能も高められ、通常ボディモデルで10・15モード燃費が8.3km/Lと、約26%向上した。スーパーチャージャー付き3.0LのV型6気筒モデルは、最高出力が30PS向上して290PS(213kw)へ、燃費は約15%向上した。いずれのパワーユニットもエネルギー回生システムを搭載している。トランスミッションは新開発の8速ティプトロニック。フルタイム4WDの「クワトロ(quattro)」システムを全車搭載する。
ボディは、軽量で高剛性なアルミニウム製の「ASF(アウディ スペース フレーム)」を採用。4.2L車にはホイールベースを130mm延長したロングホイールベース仕様も用意される。フロントには宝石のようなフルLEDヘッドライト(3.0車はオプション)を採用した。サスペンションはフロントが5リンク式、リヤが新設計のトラペゾイダル式。路面状況に合わせて車高と減衰力を調整するアダプティブエアサスペンション、パワーステアリングのアシスト量などを最適化する「アウディ ドライブセレクト」などを搭載している。
インテリアは開放感があり、広々として居心地の良い室内空間が特徴。LEDアンビエンスライトも装備する。ロングホイールベース車はリアにエグゼクティブシートを標準装備し、シートポジションの電動調節機能、マッサージ機能、助手席側背面のリヤシートフットレスト、10.2インチLCDモニター、DVDプレーヤー、フルセグデジタルTVなどを搭載。カーナビゲーションなどは音声認識とタッチパッドで操作できる。
安全性の面では、危険性を察知するとハザードランプの点灯、前席シートベルトの巻き上げ、ウィンドウやルーフのクローズなどを自動で行なう「アウディプレセンス」を標準装備。前方走行車との距離を自動調整する「アダプティブ クルーズコントロール」、車線変更時に他車の存在を知らせる「アウディ サイドアシスト」、車線逸脱を警告する「アウディ レーンアシスト」、歩行者の存在を知らせる「ナイトビジョン」などはオプションとなる。