先日、Microsoftの「Windows Phone 7(WP7)」の初の大型アップデートが来年2011年1月にも登場するのではないかという噂を紹介したが、それに続く2月にもさらに追加の大型アップデートを行い、マルチタスク対応、アプリ内ダウンロード、ユーザーによるカスタマイズ対応など、さまざまな新機能を搭載することになるという話が持ち上がっている。
同件を報じているのはWinrumorsで、複数の情報筋の話を総合すると、Microsoftが1度のアップデートではなく、2段階の大型アップデートでWP7の強化を目指している可能性があるという。この時期には2つの大型イベントがあり、1月初旬には米ネバダ州ラスベガスでCES 2011が、2月中旬にはスペインのバルセロナでMobile World Congress(MWC)が実施される。同社はすでにコピー&ペーストの機能を実装したWP7アップデートを開発者に配布し始めており、まず第1段階のアップデートはこのCESのタイミングで行われるとWinrumorsでは予測している。
そして第2段階のアップデートが行われると予測されるのがMWCの前後の期間だ。WP7は今年2010年のMWCでデビューを飾ったが、1周年にあたる来年のMWCではWP7のメイン動作環境であるSilverlightのアップデートが行われる可能性があるという。MicrosoftのVisual Studio担当シニアテクニカルエバンジェリストのBrian Keller氏はChannel 9の最近のインタビューで同件に触れており、MWCのタイミングでSilverlight for WP7のアップデートが行われる可能性が高いようだ。またWinrumorsによれば、匿名を条件にMicrosoft外部のWP7ベータテスターの声を紹介しており、これらを総合すると前述のマルチタスク、アプリ内ダウンロード、カスタマイズ関連のAPIがいくつか追加されていることが確認できるという。このほか、WP7のWebブラウザも大幅に改良されており、これらアップデートを組み合わせることでほぼWP7そのものが一新されるような形になるようだ。