JR九州は10日、2011年3月12日に開業する九州新幹線博多駅 - 新八代駅間の運賃と料金を国土交通大臣に認可申請した。この申請料金は上限設定(割引なしの場合)で、隣駅までの自由席に適用される特定特急料金や、2枚きっぷなど企画割引料金は認可後に設定し届け出るとのこと。
九州新幹線の主な運賃と料金は次のとおり。現行料金との差額は在来線または新八代乗り継ぎの料金をもとに計算した。
区間 | 運賃 | 特急料金 | 合計 | 現行料金との差額 |
博多 - 熊本 | 2,070円 | 2,920円 | 4,990円 | +1,050円 |
博多 - 鹿児島中央 | 5,360円 | 4,810円 | 10,170円 | +750円 |
熊本 - 鹿児島中央 | 3,150円 | 3,610円 | 6,760円 | +410円 |
自由席特急料金は指定席特急料金から510円を差し引いた金額となる。現行の九州新幹線の指定席特急料金は年間同額だったが、新料金からはシーズン別料金を採用し、繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きとなる。繁忙期、閑散期は次のとおり。
繁忙期 | 3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日 |
閑散期 | 1月16日~2月末日、6月全日、9月全日、11月1日~12月20日の期間のうち月~木曜日(ただし祝日及びその前日と振り替え休日を除く) |
通常期 | 上記以外の日 |
現行の九州新幹線車両は普通車のみだが、山陽新幹線から直通する「さくら」「みずほ」にはグリーン車があるため、新たに九州新幹線のグリーン料金を設定した。グリーン車は指定席で、利用する場合は通常期の指定席料金から510円を引いた金額にグリーン料金を加算する。
営業キロ | 100kmまで | 200kmまで | 300kmまで |
グリーン料金 | 1,000円 | 2,000円 | 3,000円 |
博多からの距離圏 | 新鳥栖・久留米・筑後船小屋・新大牟田・新玉名 | 熊本・新八代・新水俣 | 出水・川内・鹿児島中央 |
九州新幹線と山陽新幹線を相互に利用する場合、運賃は営業キロを通算する。自由席特急料金は九州新幹線の料金と山陽新幹線の料金を合算する。直通列車でも途中乗り継ぎでも料金は同じ。指定席特急料金も基本的に合算だが、自由席との差額が510円に保たれるよう、区間に応じて510円~880円の割引が行われる。主な駅間の運賃と指定席特急料金は次のとおり。現行料金との差額は博多 - 新八代間を在来線特急で乗り継いだ料金で計算した。
区間 | 運賃 | 特急料金 | 合計 | 現行料金との差額 |
新大阪 - 熊本 | 10,370円 | 7,650円 | 18,020円 | +1,480円 |
新大阪 - 鹿児島中央 | 11,760円 | 9,540円 | 21,300円 | +300円 |
広島 - 熊本 | 6,800円 | 6,170円 | 12,970円 | +1,480円 |
広島 - 鹿児島中央 | 9,140円 | 8,060円 | 17,200円 | +300円 |
岡山 - 熊本 | 8,900円 | 7,330円 | 16,230円 | +1,480円 |
岡山 - 鹿児島中央 | 10,610円 | 9,220円 | 19,830円 | +300円 |
グリーン車を利用する場合も、山陽新幹線のグリーン料金と九州新幹線のグリーン料金を合算する。また、山陽新幹線区間で「のぞみ」または「みずほ」を利用する場合は、博多 - 小倉・広島間で200円を加算、博多 - 岡山・新大阪間で300円を加算する。