タムロンは9日、デジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ相当)専用の交換レンズとして、手ブレ補正機構を搭載した「15倍」ズームレンズ「18-270mm F/3.5-6.3 DiⅡ VC PZD(Model B008)」を20日に発売すると発表した。価格は8万4,000円。対応マウントはキヤノン用およびニコン用となる。なお、ソニー用レンズ「18-270mm F/3.5-6.3 DiⅡ PZD」も順次発売される予定。
同製品は、同社の一眼レフカメラ用交換レンズとしては初となる新AF駆動方式 「PZD(Piezo Drive)」を採用。すでに発売された「70-300mm F/4-5.6 VC USD」に採用されている「進行波型」超音波モーターとは違い、ピエゾ素子全体を動かすことでローターとの摩擦を起こし回転運動を実現する「定在波型」超音波モーターで、AF駆動の高速化と静音化を実現したという。さらに、タムロン独自の手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」も搭載。摩擦抵抗が少ない滑らかな動きを実現すると同時に、手ブレ補正ユニット全体の軽量化・コンパクト化に成功した。
レンズ構成は13群16枚。最短撮影距離はズーム全域で0.49m、最大撮影倍率は1:3.8を実現した。サイズは全長88㎜、最大径φ74.4㎜、フィルター径62mmというコンパクト化と、質量450gの軽量化を実現(いずれもニコン用の数値)。絞り羽根は7枚。花形フードを標準で装備する。