米GoogleからAndroid OSの最新バージョン「Android 2.3 "Gingerbread"」が正式発表されたことで「自分の持つ端末に2.3アップデートが提供されるのか?」「提供されるとしたらいつくるのか?」といった話題が、Android端末オーナーや開発者の間で盛り上がっている。今回はこれら情報をまとめ、レポートしていこう。もっとも、自分の端末に今後2.3アップデートが提供されることはないという悲しい事実を受け入れなければならない可能性もあるが……。
Nexus OneへのGingerbread提供には数週間かかる見込み
12月6日の発表日の時点ですでに「OTA (Over The Air)アップデートでGingerbreadを入手した」といった記事を掲載したメディアもあったが、現時点で配布が行われている端末はないようだ。アップデートの配布が行われているのはGoogleのNexus Oneということだったが、Nexus Oneを含めてまだGingerbreadを利用できる端末はない。例えばEngadgetが記事中で2.3のスクリーンショットを掲載しているが、これはエミュレータベースのものだ。Google謹製スマートフォンとして登場したNexus Oneは、Android最新バージョンへのアップデートが最も早く提供される端末の1つとして知られている。以前のAndroid 2.2 "Froyo"がリリースされた際も、最も早くOTAでのアップデートが提供されたのがNexus Oneだ。そのため「GingerbreadもまずNexus Oneから……」と考えられている。
だが複数の情報によれば、Nexus OneへのOTAアップデート開始はもうしばらくかかる可能性が高いようだ。例えばGoogleのReto Meier氏が12月7日にTwitterに投稿したコメントによれば、Nexus OneへのOTA開始には数週間を要するという。これにならえば、クリスマス前にはOTAが開始されるものの、最速でも12月の半ば以降という感じのようだ。12月16日にはNFCやフロントカメラを搭載し、Gingerbreadを標準搭載した「Nexus S」の販売がBest Buyなどの全米店舗で開始されるため、多くのNexus OneオーナーはこのNexus Sリリース以降でのGingerbread入手となる可能性が高いかもしれない。もしGingerbread端末をいち早く入手し、その機能を一通り試したいというのなら、Nexus S入手が一番の近道ということになる。