米Appleは同社App Storeのデベロッパーに対して、アプリの無料配布を可能にする「Promo Code」の配布を許可しているが、従来までこの適用範囲は米国のApp Storeに限定されていた。だが現在、この地域制限が撤廃され、すべての国のデベロッパーとユーザーがこの仕組みを利用可能になったという。

Tuawの12月8日(米国時間)のレポートによれば、これまで米国のiTunesアカウントを持っているユーザーでなければ利用できなかったこの仕組みが、今後は米国外のユーザーであっても制限なしに利用できるようになるという。Promo Codeでは、同コードを持つ特定のユーザーに対してのみアプリを無料提供する仕組みを提供する。コードを入手したユーザーが、iTunes Gift Cardなどと同様に「Redeem」欄にこのコードを入力することで、アプリの無料入手が可能になる。

iOSではアプリ配布はApp Storeを通じて行うという制約があり、ユーザーごとにアプリの提供管理を行う仕組みを用意するのが難しい。あとは"アドホックコピー"と呼ばれる企業ユーザー向けで複数端末への同時配布を行う仕組みがあるだけで、Promo CodeはこうしたApp Store運用に柔軟性を提供する。今回地域制限が撤廃されたことで、より利用しやすいものになったといえるだろう。