日本気象協会は8日、2011年春の花粉(スギ・ヒノキ科、北海道はシラカバ)の飛散予測(第2報)を発表した。2011年春のスギ及びヒノキ科花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州から東北地方にかけてのほとんどの地域では例年より多いか例年並。九州南部と東北地方の一部や北海道では、例年よりやや少ない見込みという。

花粉の飛散数が少なかった2010年春に比べると、およそ2~10倍になると予想され、近畿地方と東海地方では10倍以上になるところがある見込みとのこと。

2011年春の花粉飛散傾向(例年比)

2011年春の花粉飛散量の2010年比

スギ花粉の飛散開始時期は、西日本は例年並だが東日本は例年並か例年より早く、東北地方は例年より早い見込み。関東地方や静岡県と四国、九州で早く、2月上旬に飛び始める見込みとしている。

なお、日本気象協会が運営する天気総合ポータルサイト「tenki.jp」が行った花粉対策の時期に関するアンケート調査によると、薬やマスクなど花粉対策を始める時期について「症状が出る1カ月以上前」と答えた人が29%で、1番多い結果となった。その一方で「症状が出てから対策を始める」は21%、「症状が酷くなってから」は16%だった。同協会は「花粉予測を参考に早めの対策をおすすめします」と呼びかけている。