米Googleが12月6日(現地時間)に電子書籍サービス「Google eBooks」と「Google eBookstore」を発表したが、わずか1日で最大のライバルと目される米Amazon.comが対抗策を打ち出すことになりそうだ。米Computerworldによれば、Amazon.comは7日にも「Kindle for the Web」の強化を発表し、Webブラウザを通してどのプラットフォームからでも電子書籍のすべてのページの閲覧を可能にしていく計画だという。

同件はComputerworldが米Amazon.com広報からのコメントとして6日(現地時間)に報じているもの。同誌によれば、Amazon.comは電子書籍の1章のみを閲覧できるプレビューサービスの「Kindle for the Web」の方針を変更し、Webブラウザを介して電子書籍の全ページを閲覧可能にする仕組みを提供するという。Kindle for the Webはもともと電子書籍の販促的意味合いが強く、Blogパーツなどの提供でKindle Editionの書籍の拡散やプロモーションに活用していた。だが、プラットフォームを選ばず自由に電子書籍を利用できるGoogle eBooks/eBookstoreが登場したことで、その対抗策を打ち出す形になったとみられる。