来年1月1日からの移転に伴い、11年間の歴史に幕を閉じる関西吉本若手芸人のホームグラウンド・baseよしもと(大阪市中央区)の最終公演「さよならbaseよしもと『LIVEワラb 3Hスペシャル~baseでファイナル~』」が3日、同劇場で行われ、ジャルジャル、モンスターエンジン、スマイルら18組が出演してフィナーレを盛り上げた。

baseよしもと最終公演に出演したジャルジャル、モンスターエンジンら

客席には、埼玉から駆けつけたファンや、当日券を買おうと朝9時から並んだというファンも。baseよしもととの別れを惜しむ超満員の観客が見守るステージで、若手芸人たちが同劇場での思い出を織り交ぜたネタを披露した。かまいたち山内はbaseファンにはおなじみの謎の東洋人キャラ"チャン・ドンゴン・ゲン"を復活させ、スマイルはオーディションで初めて披露したというネタを熱演。銀シャリは同劇場に出演し始めたころに流行らせようとするも、ついに流行ることなく終わったという幻の? 挨拶「銀シャリだ~よ!」で登場し、観客を喜ばせた。

そのほか、かつて同劇場で活躍したbase卒業生のFIJIWARA、バッファロー吾郎、陣内智則、サバンナ、シャンプーハット、キングコング、フットボールアワー、笑い飯、千鳥、NON STYLE、麒麟から届いたビデオメッセージも公開。そしてラストは、劇場の思い出を語るトークコーナーでMVPに輝いたスマイル瀬戸のリクエストで、base芸人で一番の先輩となるスーパーマラドーナ武智のギャグ「ひき肉にしてやんよ!」を合図に芸人と観客が一体となり、全員で"万歳三唱"を。エンディングでは、ステージを後にする芸人たちを観客総立ちのスタンディングオベーションで見送り、さよならイベントをにぎやかに締め括った。

なお、関西吉本若手芸人の常設劇場は、baseよしもとのあったYES-NANBAビル地下1階から、同ビル5階の現・大阪府立演芸資料館(=ワッハ上方)内にあるワッハホールに来年1月1日より移転。同日から現在の劇場施設はNMB48劇場(シアター)にリニューアルされ、AKB48の姉妹アイドルグループ・NMB48が公演を行う。