DMM.com証券はこのほど、2011年1月1日より施行されるCFD証拠金規制に伴い、同社のCFD取引サービス「DMM CFD」について取引ルールを変更すると発表した。
今回の規制は、2011年1月1日以降、「株価指数CFD」では総取引金額(想定元本)の10%以上の証拠金の預託を義務付ける。同社はこれに伴い、現行選択可能な4種類(10倍、25倍、50倍、100倍)のレバレッジについて、25日のメンテナンス終了後は、25倍、50倍、100倍の3種類のレバレッジを廃止する。なお、変更は「DMM CFD-Index」のみを対象としたものとなり、「DMM CFD-Commodity」については、2011年1月1日以降もレバレッジ4種類(10倍、25倍、50倍、100倍、GAS/USDは最大50倍まで)の選択が行える。
また、大和証券のCFD取引サービス「ダイワ株X(店頭CFD)」も、今回の規制に伴い、取引ルールを変更。現在、同サービスでは、株式CFDおよび株価指数先物CFDを取り扱っており、「ダイワ株X(店頭CFD)口座」として1つの口座で管理している。また、証拠金計算についても、株式CFD、株価指数先物CFDそれぞれで発生している評価損益等を合算して計算しているが、今回の規制に伴い、12月26日(予定)より、「株式CFD口座」「指数先物CFD口座」として取引区分ごとの口座で管理し、それぞれの口座ごとに証拠金計算を行う。
26日(予定)時点では、現行の「ダイワ株X口座」を「株式CFD口座」とし、全ての証拠金を株式CFD口座に移行。また、ダイワ株X口座を開設済みの利用者には「指数先物CFD口座」を新設する。そのため、指数先物CFD口座に証拠金を差入れる場合は、取引口座から差入れるか、株式CFD口座から口座間振替を行う必要がある。
「日本225指数先物1103」の取扱いについては、株価指数先物CFDの取引期限は、原則として原資産となる日経225先物の取引期限に準ずるため、通常は2011年3月10日が最終売買日となっているが、今回のルール変更に伴い、2010年12月22日(予定)を最終売買日とする。なお、株式CFDについては通常同様に取引が行える。
また、ルール変更後は、新規取引を行う際に取引額の一定率(取引区分ごとに異なる)以上の必要証拠金を預託する必要があるほか、建玉保有者が毎営業日の定時において、証拠金の実預託額が必要証拠金を下回った際に追加証拠金の預託を行わなかった場合は、強制決済が実施される。