50音キーボードが登場
システム基盤が共通のMac OS X同様、iOSは全世界共通の仕様で開発されている。入力プログラムやソフトウェアキーボードの配列は、利用する言語に応じてユーザが選択できるしくみで、日本のユーザ向けにも日本語入力プログラムとキーボード配列が用意されている。
iOS 4.2では、iPad限定で「日本語50音キーボード」が追加された。英語用のQWERTY配列にひらがなを割り振ったJIS配列ではなく、あかさたなの50音配列になっているため、キーボードの利用経験に乏しい年少者や年配者でも扱いやすい。
なお、このキーボードを利用すると、なぜかiOSでは入力できなかった「全角スペース」を入力できる。「★123」を押して記号/数字入力モードに変更したあと、「全角」→「スペース」の順にタップすれば、カーソル位置に全角スペースが挿入されるはずだ。
ついにiPadでも「ユーザ辞書」
iOS 4.0で追加された「ユーザ辞書機能」が、今回のアップデートによりiPadでも利用できるようになった。登録方法はiOS 4.0以降のiPhoneと同様、「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書を編集...」の順にタッチして「ユーザ辞書」を表示、さらに「+」をタッチして単語とその読みを入力すればOK。登録した語句は50音順に並べて表示され、以降のかな漢字変換に利用される。ことえりやATOKといった、パソコンで利用しているユーザ辞書をインポートする機能は未装備だが、難読地名や人名などを登録しておくだけでも、文書入力作業で困る場面は減ることだろう。
すばやい顔文字入力、絵文字にも対応
iPadでも、ついに顔文字(ASCII顔文字)がサポートされた。日本語ローマ字キーボード使用時は「かおもじ」を変換するか、「.?123」キーをタップすると右下付近に現れる「^_^」キーをタップすれば、顔文字が変換候補に現れる。
携帯電話用の絵文字も入力可能になった。「えもじ」を変換するか、「はーと」や「にこにこ」といった関連語句を変換すれば、入力候補に絵文字が現れる。メールに利用する場合、相手先が絵文字を表示できる携帯キャリアの端末でなければならないが、iPadでも絵文字を含むメールを送信可能になったことは歓迎されるはずだ。
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