パナソニックは2日、2011年春に花粉の大飛散が予測され、その対策に注目が集まっていることを受け、都内にて同社独自技術「ナノイー」のセミナーを実施した。

幅広いナノイー搭載製品のラインアップで「家まるごと花粉対策」をアピールするパナソニック

「ナノイー」のイメージキャラクターを務めるのは、小雪さん。小雪さんをイメージした「ココユキちゃん」というキャラクターも

ナノイーとは、水に高電圧を加えることで生成される、水に包まれた微細なイオン。通常のイオンの約6倍という長寿命を誇り、水分量はマイナスイオンの約1,000倍以上。菌・ウイルスの抑制、脱臭などの効果をもつことから、同社では、2003年にナノイー技術を開発して以来、アプライアンス製品をはじめ、住宅設備製品などにも搭載ラインアップを広げている。

よりコンパクトなサイズに進化したナノイーデバイス

パナソニックでは3つの高性能フィルターを開発

菌・ウイルスの抑制、脱臭などの特徴をもつナノイー

今回のセミナーには、信州大学 繊維学部 准教授の木村睦氏が登壇。パナソニック電工と共同で、帯電微粒子水・ナノイーに、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤの各花粉アレル物質のタンパク量を低減させる効果があることを検証したと発表した。

ザ・リッツ・カールトン東京、グランドハイアット東京など名立たるホテルのスイートルームにも採用されているという同社の空気清浄機。中でもおすすめは、加湿空気清浄機「F-VXF65」(適用床面積 空気清浄時30畳)だという

パナソニック電工によると、近年、花粉症の患者数は増加傾向にあり、花粉症の原因となる植物は、春先に飛散するスギのほか、ヒノキ(2月~6月)、カモガヤ(5~7月)、ブタクサ(8月~10月)などが挙げられるという。今回、既に効果が検証されているスギ花粉だけではなく、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤにおいても効果があることが確認されたことから、花粉症に苦しむ人にとって「ナノイーは年中、有効利用ができるもの」(同社)だとアピールした。

ヒートポンプ式を採用したことで乾燥時の電気代を抑える洗濯機は、花粉シーズンの洗濯の味方に

ハウスダスト発見センサーで花粉対策を。キレイになると、センサーランプでお知らせ

また、会場ではナノイー搭載製品も展示。パナソニックが展開する「家まるごと花粉対策」についても紹介していた。

玄関や子ども部屋にも適した、ナノイー発生機。カラフルなボディも目をひく

ナノイー単独運転機能も搭載されたエアコン新モデル

「ウーノス」はトイレ壁面に付着したニオイまで脱臭する

洗濯物の除菌と、部屋干し臭の抑制に効果的な部屋干しファン「せんたく日和」

加湿空気清浄機に採用された、床上30cmのハウスダストを強力に吸引する「メガキャッチャー」。実験ではドライアイスの煙がみるみる吸い込まれていった