東京証券取引所は2日、企業向け通信料金一括請求サービスなどを提供するインボイスの株式(コード : 9448、市場区分 : 市場第一部)について、監理銘柄(確認中)に指定することにしたと発表した。

監理銘柄(確認中)指定期間は、2010年12月2日から、東証が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで。

インボイスは、2日開催の取締役会において、マネジメント・バイアウト(MBO)の一貫として行われるMBKP2(非上場)が実施するインボイス株式の公開買付けについて、賛同の意を表明する決議を行っている。

東証によると、同社は、公開買付者による公開買付けが終了した後の株主総会において、(1)同社を会社法の規定する種類株式発行会社に変更すること、(2)同社の発行する全ての普通株式に全部取得条項を付すこと、(3)同社の当該株式の全部取得と引換えに別個の同社株式を交付すること(結果として金銭交付となる予定)、が付議される予定である旨を発表している。

インボイスの株主総会において、上記(1)から(3)までの議案が承認可決された場合には、同社株式は上場廃止となることから、東証は、今回の発表をもって、同社株式について上場廃止となるおそれがあると認め、監理銘柄(確認中)に指定した。