カカクコムが運営する「価格.com」が実施したユーザーへの意識調査「価格.comリサーチ」は2日、第47回調査『冬のボーナス2010-去年と比べて期待できる?-』の結果を公表した。

同調査は11月12~18日、価格.comサイトでのWebアンケートにて行われ、8,212名から回答を得た。調査結果によると、今冬のボーナス推定支給額の全体平均は前年比2.1万円(3.9%増)増の「54.3万円」。過去3年間の調査において初めて推定支給額が前年を上回った。鎌田剛 カカクコム メディアクリエイティブ部長は「全体としてボーナス支給額は少し底上げされるであろうという調査結果となった」と分析している。

年齢別ではほとんどの世代で増加傾向にあるが、40~50代では昨年よりやや減少という結果に。比較的若年層の20~30代へのボーナス支給額が増加した結果、全体の平均は底上げされたが、管理職層が多い40~50代については必ずしもボーナス支給額が増加したとは言えない結果のようだ。

支給されるボーナスのうち、税金やローン返済、生活費の補填などを差し引いた「自由に使える金額平均」は17万689円で前年(15万1,677円)より約2万円増加した。ただし、自由に使えるお金が増えたか減ったかという質問には「減っている」(31.9%)、「やや減っている(22.7%)」の合計が半数を上回る54.6%となり、感覚値としてあまり増えていない状況であることが窺える。

冬のボーナスの用途でもっとも多かったのは、「ローン返済」で18万7,961円。続いて「貯金」の16万3,229円と続いた。「商品を購入する」にかける金額は7万1,045円で、昨年調査(7万3,812円)よりもわずかに減少した。冬のボーナスで購入したいものの1位は「洋服・ファッション関連」(18.8%)、2位「薄型テレビ」(18.2%)、3位「ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー」(12.3%)との結果となった。