米国大手携帯キャリアの米Verizon Wirelessは12月1日(現地時間)、同社が年内展開を予定していたLTEサービスの開始日時と料金プランを発表した。開始日時は現地時間の5日で、全米38都市と60以上の空港でのサービス提供を行う。料金は5GBの上限で月額50ドルと、現行の3Gサービスとほぼ同等になっている。WiMAXによる4Gサービスで先行する米Sprint Nextelと米Clearwireのサービスに手頃な料金プランで対抗していく形となる。
Verizon Wirelessは当初、PC向けのUSBモデムでサービスを提供し、2011年初頭にもLTE対応携帯電話を市場に投入して、モバイルデバイス向けのサービスを展開する。サービス料金は前述のように5GB上限で月額50ドル、10GB上限で月額80ドル、あとは超過分に合わせて料金が加算される。現在の同社のデータ通信プランは同社Webサイトにある通りだが、これを見ればわかるように3Gのデータ通信料金と同じになっている。ただ当初はUSBモデム経由でのサービスのみとなるため、それにならえばPC通信用の料金プランの59.99ドルより10ドルほど安い値段が設定されていることになる。なおAll Things Digitalによれば、モデム用ソフトウェアが用意されるのは当初Windows OSのみで、他のプラットフォームでは利用できないとのこと。
なお、当初のサービスエリアは主要都市38と、その周辺空港が中心となる。詳細なカバーエリア情報は同社4G情報ページを参照のこと。またVerizon Wirelessは来年2011年1月初旬に米ネバダ州ラスベガスで開催されるCES 2011での発表会を予定しており、ここでLTE対応携帯端末の発表を予告している。