楽天証券は3日から、シティバンク銀行と提携し、米ドルなどの外貨入出金のサービスを拡充する。

楽天証券は、1999年にネット証券で初めて、米国株式の取扱いを開始して以後、中国株式や外国債券などの取扱いにより、個人投資家が直接海外に投資できる環境を提供。また、今年10月には、CMEグループやシンガポール取引所(SGX)に接続し、海外先物取引に本格参入した。

楽天証券ではこのような商品ラインナップの強化を背景に、外貨投資を行う際に必要な為替取引や外貨での入出金サービスを拡充してきたが、今回シティバンク銀行と提携し、外貨入出金サービスの対象通貨を拡大する。また、同銀行を経由した外貨の入金にかかる手数料の引き下げや、出金手数料のキャッシュバックを行うことで、「個人投資家が外貨投資を行う際の利便性の向上を図っていく」(楽天証券)。

同サービスを利用することにより、従来から提供していた米ドルでの入出金サービスに加え、現地通貨での利用ニーズが高い、ユーロ、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、カナダ・ドルの4通貨についても、シティバンク銀行を通じた入出金ができるようになる。

楽天証券に入金した外貨は、同社「外貨決済サービス」を通じて、外貨建てMMFや外国債券、米国株式、海外ETFなどの取引に利用できる。また、同社から出金手続きにより、シティバンク銀行の口座に入金された現金は、外貨普通預金口座もしくは円預金口座を通じて、世界中のシティバンク銀行のATMから現地通貨で引き出しができ、一部の通貨についてはトラベラーズチェックでの出金も可能となっている。