ダイソンと聞いてパッと思い浮かぶ特徴って何だろう?

試しに近くにいた知人数人に尋ねてみたところ、返ってきた答えはすべて「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」であった。どうやらあのキャッチコピーの影響は相当に大きいようだ。かく言う筆者も、真っ先に思いついたのはやはり「吸引力」だったから、おそらく世間一般的には「ダイソン=吸引力」ということで定着しているのだろう。

しかし、もちろんダイソンが持つテクノロジーはそれだけではない。

ダイソン公式サイトには「独自のテクノロジー」と題して、ダイソンが持ついくつかの特長が記載されている。

ダイソン公式サイト内「独自のテクノロジー」。ダイソンの排気は、「花粉・バクテリア・カビ胞子などの含有量において、掃除機をかける前の空気よりも450倍もきれい」とうたわれている

中でも注目したいのは、「変わらない吸引力」や「維持費が不要」といったお馴染みのテクノロジーと並んで紹介されている「きれいな排気」だ。なんと空気中の花粉・バクテリア・カビ胞子さえも捕らえてしまうというから驚きだ。年がら年中、排気ガスのようなよどんだ空気が沈殿している我が家が、今もっとも必要としている機能である。

公式サイト「開発と検証」のページによると、この「花粉・バクテリア・カビ胞子さえも捕らえる」というのはけっして単なる聞こえのいい広告フレーズというわけではなくて、実際に"社内の微生物研究所でバクテリア・カビ・ダニを育て、その生態を研究することで、家庭内からそれらを除去する方法を編み出している"のだという。

このおそろしいまでの徹底ぶりこそが、ダイソンの本当の"特徴"であると言えるのかもしれない。