米Googleは11月29日(現地時間)、「Google Earth 6」のベータ版の提供を開始した。Street Viewの全機能がシームレスに利用できるようになり、3Dツリーが追加されたほか、過去のイメージのインターフェイスが改善された。対応OSはWindows (7/ Vista/ XP)、Mac OS X (v10.5以上)、Linuxなど。Google Earthのサイトから無償でダウンロード入手できる。
Google Earthは元々ユーザーが空を飛ぶような視点から地上を見て回るソフトウエアだったが、2008年にStreet Viewがレイヤーに組み込まれて地上からのパノラマビューを体験できるようになった。最新のバージョン6ではStreet Viewが完全に統合され、ユーザーが地上に降り立ってGoogle Earthの世界を自由に散策できる。利用するには降り立ちたい場所に地図をズームインし、マップ画面の右側にあるペグマン (人の形をしたアイコン)をドラッグして、地図上にドロップするとStreet Viewモードに切り替わる。3Dビルディングのレイヤーを有効にしている状態でもStreet Viewの利用が可能だ。視点を動かしたり移動するには、マウスのダブルクリック/ドラッグ、キーボードの矢印キー、または画面右側のパッドを使う。
バージョン6では3Dビルディング・レイヤーに「Trees」が追加された。有効にすると、50種類以上の3D版の樹木が3D環境に現れる。現在、同機能を利用できるのはサンフランシスコ、シカゴ、東京、アテネなど一部の都市のみで、順次対象地域を拡大していくという。3DツリーはStreet Viewと併用でき、例えばアマゾンの密林に降り立って、現地の樹木の中を散策することが可能だ。
最新版ではズームインした場所に過去のイメージ(historical imagery)が存在すると、ステータスバーに時計のアイコンとともに最も古い画像の日付が表示されるようになった。これにより「過去のイメージ」に切り替えることなく、常に過去のイメージの存在を把握できる。ステータスバーの日付をクリックすると、左上隅に時間軸のスライダーが現れる。