パソコンショップ「ドスパラ」を運営するサードウェーブは29日、T・ZONEストラテジィの所有するパソコン関連製品販売事業に関する資産の譲受に関し、基本合意したと発表した。同社では、2011年以降『T・ZONE』店舗跡地において『ドスパラ PCパーツ館』を開店する予定としている。また同時に、T・ZONEストラテジィの親会社であるMAGねっとホールディングスからは、T・ZONEストラテジィの事業の全部の廃止を決議したと発表されている。
T・ZONEストラテジィは現在、秋葉原においてパソコンショップ『T・ZONE』を運営する。『T・ZONE』は1987に亜土電子工業によってオープンされた老舗パソコンパーツショップ。1990年代には日本国外のみならず海外にも展開されたが、その後経営が悪化し、CSKの傘下に入るなどした後、持ち株会社であるMAGねっとホールディングスの子会社であるT・ZONEストラテジィが秋葉原の店舗を運営するという体制になっていた。
MAGねっとホールディングスは、T・ZONEストラテジィの事業廃止の理由について「営業利益の伸び悩み」を挙げており、同社グループ事業の見直しを行ったなかで、グループ内におけるパソコン関連製品販売事業の利益水準では店舗の継続は困難であるとの見通しとなったとしている。