総務省が26日発表した10月の全国消費者物価指数によると、変動の激しい生鮮食品を除く総合指数(2005年=100)は99.5で、前月比は0.4%の上昇、前年同月比は0.6%の下落となった。前年同月比での下落は20カ月連続となるが、下落幅は前月の1.1%から縮小、下落幅が1%未満となるのは昨年4月(0.1%下落)以来。

総合指数(生鮮食品含む)は100.2。前月比は0.4%、前年同月比は0.2%の上昇となった。前年同月比で下落した品目は、カメラ(-37.8%)、薄型テレビ(-35.3%)、デスクトップ型パソコン(-35.0%)、ノート型パソコン(-19.9%)、ルームエアコン(-14.4%)など。たばこは一斉値上げで38.6%の上昇となっている。10大費目では、高校授業料無償化で「教育」が13.0%、家庭用耐久財を含む「家具・家事用品」が4.1%下落。一方でたばこを含む「諸雑費」は6.6%、「光熱・水道」は3.5%上昇している。

先行指標となる東京都区部の11月の消費者物価指数(中旬速報値)は、生鮮食料を除く総合指数が99.0となり、前月(10月)比は0.1%の下落、前年同月比は0.5%の下落となった。10大費目では「教育」(-6.6%)のほか、「家具・家事用品」(-3.1%)や「住居」(-0.7%)なども下落している。一方、たばこの値上げで「雑費」は5.5%上昇。「光熱・水道」(+3.1%)「食料」(+1.8%)などは上昇した。