NTTドコモが、2010-2011冬春モデルとして2011年2月に発売予定の「Optimus chat L-04C」(LG Electronics製)は、初心者向けのメニュー、QWERTYキーを搭載したスマートフォンだ。
スライド式キーボードを出したところ。スライド式キーボードには独立した数字キー、読点キー・句点キーがあり、文章入力がしやすい。メニューキー、バックキー、検索キー、ホームキーや、マナーモード切り替え用のマナーキーもあり、スライド式キーボードを出したままでも様々な操作がしやすいように工夫されている |
裏面、裏蓋を開けて電池パックを外したところ。上部にはカメラがある。電池パック装着部の上にあるFOMAカードスロットは電池パックを外してFOMAカードを挿入する。microSD/SDHCメモリカードスロットは左側面にあり、電池パックを装着したままメモリカードを出し入れすることが可能だ |
電池パックの容量は1350mAhだ |
独立した通話・終話キーとQWERTYキーと初心者向けのUI「ドコモメニュー」を搭載する点が大きな特徴。
ホーム画面には、よく使う機能が並んでいる。左上にメニュー、左下にメール、右上にカメラ、右下にブラウザというドコモのiモード端末と全く同じ配置になっており、iモード端末からこの端末に乗り換えたユーザーが混乱しないように工夫されている。
また、メニュー画面も12アイコンで各種機能が並んでおり、こちらもドコモのiモード端末とほぼ同じ並びだ。もう1階層下りると、各種アプリが最初からグループに分けて整理された画面に切り替わる。グループ区分が気に入らなければ新しいグループを作ったり、アプリの場所を別のグループに入れ替えたりすることも可能だ。端末の使用に慣れてきて12アイコン表示が煩わしいということであれば、12アイコン表示をせずにいきなりグループごとにアプリが並んだ画面にアクセスすることも可能である。なお、既にスマートフォンに慣れたユーザー向けのUIとして自由にカスタマイズできる「LG Optimus UI」もプリインストールされる。
「ドコモメニュー」から「メニュー」を選択するとiモード端末のメニュー画面を模した12アイコンのメニュー画面が表示される。アイコンの位置もiモード端末に似せている |
12アイコンのメニュー画面から機能を選択すると、グループごとにアプリが分類された画面が表示される。これは「データBOX」を選んだ状態だが、スクロールすれば各グループのアプリも表示することができる |
ドコモメニューの状態で下部から上部に持ち上げるような形でメニュー画面を表示させることができ、その場合は「アプリ」グループが一番上に表示される |
アプリのグループ分けが気に入らない場合、他のグループにアプリを移動させることが可能だ |
アプリのグループを新しく作ることも可能 |
ドコモメニューの状態でメニューキーからホーム設定を呼び出し、「12アイコンスキップ」にチェックを入れると、ドコモメニューの「メニュー」を選択しても12アイコンのメニュー画面は表示されず、グループごとにアプリが分類された画面が最初から表示される |
そのほか、ステータスバーを押し下げると、無線LANやBluetooth、マナーモードのON・OFF切り替えが簡単にできるようになっており、電話の時も数字アイコンが大きく表示されるなど、使い勝手にこだわっている。文字入力はQWERTYキーでも可能だが、QWERTYキーを出していない時には普通の携帯のテンキーに似せた画面を表示させて文字を入力することも可能だ。
OSはAndroid OS 2.2で最新だが、FlashはFlash Liteも含めて表示に対応していないので注意が必要だ。このほかの機能では30種類以上のウィジェットがプリインストールされており、Twitterアカウントは「Twitter for LG」がプリインストールされている。
「Twitter for LG」のウィジェット。ウィジェットだけで最新のタイムラインを確認できる。家のマークのアイコンをタッチするとアプリが立ち上がる |
「Twitter for LG」アプリ。特に高機能なわけではないが、必要最低限の機能は備わっている |
Optimus chat L-04Cはスマートフォンを初めて購入するという人も操作に大きく迷わないような工夫がされており、スマートフォン初心者も安心して使うことができそうだ。また、QWERTYキーが欲しいユーザーや、コンパクトなスマートフォンが欲しいユーザー、安価にスマートフォンを購入したいユーザーにもオススメと言えるだろう。
(小林健志/K-MAX)