Android 2.2を搭載した003Z

ソフトバンクモバイルが2010-2011冬春モデルとして発表したスマートフォン「Libero SoftBank 003Z」。同端末は、国内向けとしては初めてとなるZTE製スマートフォンで、12月中旬以降に発売される予定だ。

本体サイズは約57(W)×114(H)×12.5(D)mmで質量は約110gと小型で軽量。ディスプレイは約3.5インチ、有効画素数約500万画素(CMOS)カメラを備え最大16GBのmicroSDHCカードにも対応する。2GBのmicroSDカードが同梱される予定だ。

本体の表面と裏面。画面は約3.5インチのWVGA(800×480ドット)TFT液晶を搭載する

本体の下部には「ホーム」「MENU」「戻る」のキーを搭載する

本体の左側面にはmicroUSB端子を搭載し、右側面にはスピーカー、+-キーを搭載し「003Z」の型番表記もされている

本体上部には電源キーと3.5mmイヤホンジャック、下部にはマイクが搭載されており、本体裏のカバーを取り外すために爪を引っかける溝がある

背面のカバーと電池パックを外したところ。microSDカードスロットとUSIMカードスロットが搭載されている。電池パックは3.7V/1250mAhのものが使われていた

デフォルトの画面ロックは、画面左のロックキーマークを右側にスライドさせるシンプルなもの

ホーム画面は画面自体をなぞって移動できるほか、下部に表示されるマークをタップして移動することもできる

ホーム画面で「MENU」キーを押すと追加、通知、設定などのメニューが表示される。この辺りは他のAndroid端末と一緒

「設定」のメニュー画面

「端末情報」でAndroidのバージョンが確認できる

「ワイヤレスとネットワークの設定」では「テザリングとポータブルアクセス」の表示があるが、発売される端末ではこの表示はなくなる(テザリングには非対応)だという

アプリケーションの一覧表示画面

搭載されるOSはAndroid 2.2(Froyo)だが、Android初心者にも安心なエントリーモデルという位置付けとなる端末。CPUパワーの影響もあり「Adobe Flash 10.1」には非対応で、Flash liteも搭載されるかどうかは検討中とのこと。003Zはフランスで既に発売されているモデルをベースとして開発されたのだという。約500万画素のカメラはオートフォーカスに対応。撮影時の画面では設定メニューなどもシンプルで分かりやすくなっている。

カメラ撮影時の設定メニューや撮影などは全てタッチパネルで行う

撮影した画像は「共有」をタップすることで、TwitterやPicasaへの投稿やメール送信などが可能

日本語文字入力ではフリック入力に対応

「入力方法」の選択では標準キーボード、iWnn IMEのほかに中国語に対応した入力方法も選択できる

QWERTYキーボードで中国語を入力していく

キーボードの左下に切り替えがある

中文と英文の切り替えをワンタップでできる

本体のカラーバリエーションはホワイトとチタンブラックの2色

003Zで最も特徴的な部分は「3カ国語入力」対応という点だ。通常の文字入力システムに加え中国語を入力できる文字入力システムが搭載されている。端末自体の言語表示は日本語で、文字入力は中文といった設定も可能。

そのほか、BluetoothはVer.2.1+EDR、無線LAN(IEEE802.11b/g)を搭載し、通信方式はW-CDMA(国内/海外)とGSMの900/1800/1900MHz(海外)に対応する。サービス面ではS!メール(MMS)やSMS、3Gハイスピード 7.2Mbpsにも対応する。「本体価格は1万を切る予定」(説明員)とのことだ。

電話、文字入力、文字入力方法の変更、カメラ撮影など試してみた。しばしば動作が緩慢ではあったが全体的には操作しやすい印象。本体下部のキーがホーム、MENU、戻るキーはキー形状が細いため押し難い印象を受けた。女性の手にも持ちやすい本体サイズと重量感だった

(2106bpm/K-MAX)