経済産業省は19日、9月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。9月の同指数は前月比で0.8%低下の96.0となり、2カ月連続の低下となった。原指数での前年同月比は2.6%の上昇。

全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしている。

9月の全産業活動指数を産業別にみると、建設業活動指数が-2.7%、鉱工業生産指数-1.6%、第3次産業活動指数が-0.9%、公務等活動指数が-0.2%と4項目で低下。マイナスへの寄与度がもっとも大きかったのは第3次産業活動指数、次が鉱工業生産指数だった。鉱工業生産指数は6月から4カ月連続の低下。

一方、この日同時に発表された9月の全産業供給指数(最終需要部門計)は98.2で、前月比0.5%の上昇だった(2カ月ぶりの上昇)。需要項目別にみていくと、消費が前月比0.5%の低下、投資が同0.6%の上昇、輸出が同5.6%の上昇、輸入が同0.6%の低下となっている。