ペンタックス(HOYA)は17日、「女子美術大学×PENTAX デジタル一眼レフ グラフィックデザインコンペ」の表彰式を女子美アートミュージアム(神奈川県相模原市)にて開催。ゲストとして、同コンペの審査員を務めたザリガニワークスの武笠太郎氏と坂本嘉種氏も登場し、会場を盛り上げた。

「一般的な常識の枠を超えた、グラフィックデザインの可能性を探りたい」というペンタックスの想いから企画された「女子美術大学×PENTAX デジタル一眼レフ グラフィックデザインコンペ」の表彰式

今回の女子美術大学とペンタックスのコラボレーション企画は、デジタル一眼レフの"新しいカラーリング提案"をテーマに実施。100種類のカラーバリエーションを用意したペンタックスのデジタル一眼レフカメラ「K-x」をベースモデルとして、女子美術大学の学生たちから約50点の応募が寄せられ、書類審査を通過した23点の作品が会場に並んでいた。

「ラーメン」デジカメなど力作が多数!

厳正なる審査の結果、最優秀賞に輝いたのは、同大学 絵画学科洋画専攻2年の清水美里さんの作品。審査員全員一致で選出されたという作品は、カメラをキャンバスとして細やかに草花が描きこまれ、シャッターボタンには蝶々が止まっている物語の世界から抜け出してきたような印象を与える仕上がり。清水さんは「ふだんから細密画を描いていたので、3週間かけて取り組みました」と制作を振り返り、「グランプリを受賞でき、今後の励みになります」と喜びを語っていた。

絵画学科洋画専攻2年の清水美里さん。シャッターボタン上の飾りには「(蝶々ではなく)最初はリアルなテントウムシを探していました」

当初、4作品のみ受賞予定だったが、力作が多かったことから8作品を入賞とした今回は、「"売る"ということを考えず、『こういうものがつくりたい!』という素直な気持ちで創作された作品にたくさん触れることができました」とザリガニワークスの2人も、学生たちの作品から"ものづくりの原点"を感じたと話す。

ザリガニワークスの武笠太郎氏と坂本嘉種氏

応募された作品の製品化予定はないが、2011年2月14日~19日までの期間で、銀座gallery女子美にて展示されるほか、新宿のPENTAXフォーラムにも展示予定(詳細未定)となっている。

カメラを虫かごに見立てた、「女子美術大学賞」受賞作品

耳つきのデコレーションが一際目を引いた「PENTAX賞」受賞作

ポップな色合いでキャラクターが描かれた「ザリガニワークス賞」受賞作

ラーメンをモチーフにしたデザインなど「佳作」に選ばれた4作品