ファッションブランドのポール・スチュアートはこのほど、東京・六本木ヒルズで日本オフィシャルショップオープン30周年記念パーティーを開催した。米国ポール・スチュアート社の社長、マイケル・オストロフ氏によるトークショーのほか、ブランドアイコンの「パケ柄」を使用した商品も紹介された。
同ブランドの象徴的なデザインとなる「パケ柄」(長方形の組み合わせで、寄木細工のようなパターンを構成した柄)は、ベルサイユ宮殿のグラン・トリアノンの床から着想を得たもの。今後は日本でも、パケ柄を使った商品を本格的に展開するという。
トークショーに臨んだ新社長のマイケル・オストロフ氏は、「パケ柄は非常に素晴らしいパターンで、洋服やスポーツジャケット、店舗で使うパッケージに至るまで、さまざまな用途で使用している。今回、ライセンシーの協力も得て新たに商品開発してくれたことを非常にうれしく思う」と述べた。
その上で、パケ柄を取り入れた商品について、「他ブランドとは一線を画した、我々のアイコンとなる独自のデザインを見ていただきたい」とアピールした。
会場にはパケ柄を取り入れたトレンチコートやシューズ、室内着などが展示され、多くの招待客が商品の前で足を止めていた。
同ブランドの創業者(ラルフ・オストロフ氏)の孫であるマイケル・オストロフ氏は、今年社長に就任したばかり。今後の展望について聞かれると、「まずはブランドのイメージを守りつつ、さらなる質の向上を目指す。過去から引き継いできたものを未来に応用させたい」と抱負を語った。日本での展開については、「メンズのみならずレディースのコレクションも充実させ、女性のファンを増やしたい。洋服以外の商品の開発についても、日本のライセンシーに依頼しているところ」と述べた。
さらに、「我々の目標は一番大きな会社になることではなく、一番素晴らしいブランドになることだ」と発言すると、会場から大きな拍手が起きていた。