映画『ホームカミング』(飯島敏弘監督)に主演する高田純次が17日、東京・神田明神で行われたヒット祈願イベントに出席した。
同作品では、高田演じる主人公・鴇田(ときた)が、定年退職後の"セカンドライフ"と、平均年齢68歳の「老人街」と化したニュータウンを活性化させるべく奔走する姿が描かれる。「僕と同じ年代の人たちのストーリーだったので、この作品に出演できてうれしかったですね。それに撮影の行われた場所が、僕が昔住んでいた町の隣町だったので、すごく親近感がありました」と高田は撮影を振り返り、自らの役については、「主演を意識するのではなく、定年を迎えた初老の男の雰囲気を出せたらと思って演じました」と語った。
その一方で、「役者として今後は何を目指すか?」との質問に対し、「まだ役者を目指すなんてレベルじゃないんだけど、とりあえずこれをきっかけにハリウッドに行きたいですね(笑)」と答えるなど、高田の代名詞と言える"テキトー男"ぶりも健在。「ハリウッドで一緒に仕事したい監督や役者は?」と聞かれると、ほとんど間を置かずに、「監督に関してはわからないけど、共演者はアンジェリーナ・ジョリーを予定しています」と即答した。
共演したい日本の女優を聞かれた際も、「(鴇田の妻・摩智役の)高橋惠子さんと共演できて満足です。他にはいませんよ」と答えた直後、「もう少し僕の歳が若かったら、沢尻エリカちゃんがいいかな」と付け加えた。
この日のイベントでは、同作のストーリーをもとに「セカンドライフ応援団」が結成され、高田が隊長に就任。宣誓文を読み上げた後、応援団員たちとともに「エイエイオー!」と声を上げ、セカンドライフの充実と映画のヒットを祈願した |
そんな高田を、飯島監督は「(鴇田と)年齢も近いし、地域を活性化させる話なので明るいキャラクターにしたいと思っていて、イメージにぴったりだった」と評価。高田は、「最初に(映画出演の)お話をいただいた時は、驚いたけどうれしかったんですよね」と監督に敬意を表する一方で、「ただ、僕はどちらかと言えば深刻な人間なんですけれども(笑)」と自嘲気味にコメント。最後まで"テキトー男"ぶりをいかんなく発揮し、報道陣を笑わせていた。
映画『ホームカミング』は、2011年3月12日より109シネマズグランベリーモール他で全国ロードショー。
(C)ホームカミング製作委員会