ダイソンといえばパッと思い浮かぶのは、「吸引力の落ちない掃除機」や「羽根のない扇風機」といったユニークな商品だ。
それらのアイデアがどのようにして生み出されてきたのか、そしてダイソンがこれまでにどのような製品を作り、どんな歴史を歩んできたのか、ご存じない方がほとんどだろう。
ダイソン ハンディクリーナー「DC31 モーターヘッド サテンシルバー」 ※オンラインストア限定モデル |
その知られざるダイソンヒストリーが、公式サイトで紹介されていた。
ダイソンを生み出したジェームズダイソン氏は、英国王立美術大学(Royal College of Art)在学中に高速の上陸用舟艇「シートラック」(Sea Truck)という製品を開発。これが今日までに売上げ5億ドルを達成しており、この頃からすでに現在のダイソンに通じるユニークな発想が見てとれる。
そしてダイソンの代表作とも言える「吸引力の落ちない掃除機」。これは製材所の巨大サイクロンがおがくずを分離する仕組みにヒントを得て生み出されたのだという。
だが歩みは順調だったわけではない。このサイクロン掃除機の開発には実に5年の歳月と5,127台の試作品を費やし、さらには紙パックを使わないアイデアが裏目に出てしまい大手メーカーに敬遠されてしまう。そんなジェームズ氏が初めてデザインのライセンスを取得したのは、ハイテク製品の本場、日本でのことだった。ここで得た収入をもとに、彼は自身の名前で掃除機「DC01」を製造するに至ったのである。
単なる海外の一企業だと思われがちなダイソンだが、その成長の陰には日本の消費者の"見る目の確かさ"があったのだ。