女優の釈由美子、俳優の舘ひろし、津川雅彦らが12日、横浜市内のスタジオで行われたNHK総合の土曜時代劇『隠密八百八町』(2011年1月8日スタート)の記者会見に出席した。
同作は、2011年元日に放送される正月時代劇『隠密秘帖』(同局)の34年後という設定で制作される。両作品に主演する舘は、『隠密秘帖』では神谷庄左衛門を、『隠密八百八町』ではその息子・神谷又十郎をそれぞれ演じる。
「庄左衛門が非常に真面目な家庭人に対し、又十郎は素浪人で"べらんめえ調"な部分もある人物。キャラクターが離れているので、両方の役もイメージしやすかった」と話す舘は、又十郎の役作りについて、「『隠密秘帖』で又十郎役だった濱田(龍臣)君を見て、彼が大人になったらどうなるかを想像しながら、今の又十郎をイメージしていきました」と明かした。
釈が演じるのは、又十郎を中心に結成された「隠密組」の紅一点・おとき役。「立ち回りもあるので、キレのいいアクションになるように頑張っています。でも、初日に舘さんから、『もう少し色気を出したほうがいい』と言われました」という彼女の発言に、舘は思わず苦笑い。「釈さんはもともと色っぽい方なのに、それを無理に抑えているような気がしたので……」と弁解していた。
するとその直後、「先ほど舘さんにお願いされたことがあるので、今ここでやってみます」と釈が言い出すと、いきなり舘の顔に口を近づけた。突然の"公開キスシーン"か!? と会見場が騒然となるも、彼女はとくに照れる様子もなく、「『バカ』って、耳元で言ってみました」と打ち明けた。
続いて舘からも説明があり、「さっき待合室で釈さんと話していた時、たまに耳元で『バカ』ってささやいてほしい、とリクエストしたんです」とコメント。ただし舘本人にとっても想定外だったようで、「まさかこんな公の場でされるとは。うれしいやら恥ずかしいやらで、ちょっと変な汗をかいています(笑)」と終始照れっぱなし。すっかり釈の"色っぽさ"に魅了された様子だった。
土曜時代劇『隠密八百八町』は、NHK総合で2011年1月8日より、毎週土曜日19:30~に放送される(全9回)。