みずほフィナンシャルグループと資産運用世界最大手の米BlackRock, Inc.(以下「ブラックロック」)は12日、バンクオブアメリカなどによるブラックロック株式の売り出しに際し、みずほフィナンシャルグループが、ブラックロック株式の一部を取得することにしたと発表した。取得金額は5憶55ドル。

また両社は、グローバル、特に日本及びアジア諸国でのアセットマネジメント事業の基盤拡大に向け、連携してアセットマネジメントに係るさまざまな領域でビジネスを展開すべく、業務提携契約締結に向けた作業を開始することで合意した。

両社はこれまで約2年にわたり、日本を中心にアセットマネジメント分野において、互いの強みを生かした幅広い協業を行い、戦略的パートナーとしての関係を構築してきた。

みずほフィナンシャルグループは、「変革」プログラムの重点事業領域であるアセットマネジメントビジネスにおいて、個人向け商品ラインナップの充実、及び先進的な商品提供を通じた企業年金分野の強化などに取り組んでいる。

今回の株式取得、あるいはこれに続く業務提携により、ブラックロックの有するグローバルな運用力、リスク分析力を活用し、「みずほフィナンシャルグループの顧客、取引先の運用ニーズに、より的確に、迅速に応える」(みずほフィナンシャルグループ)としている。

一方ブラックロックは、今回の株式売り出しに際し、日本及びアジア市場に関する知見を有するみずほフィナンシャルグループが日本における唯一の戦略的な株主となることについて、「グローバル、特にアジア地域での戦略的なビジネスパートナーとして、両社の関係をより緊密なものとすると考えている」(ブラックロック)。

ブラックロックでは、同社の有する個人、機関投資家向けの強力な運用商品、リスクマネジメント商品などをみずほフィナンシャルグループの顧客へ提供することを通じ、「ビジネス基盤のさらなる強化に努めていく」としている。